- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105217136
感想・レビュー・書評
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探偵と間違われた一本の電話から始まる物語。
ポール・オースターは世界と真面目にかかわることを一切、ほんの少しもあきらめてはいないんじゃないかと思える。
「最後の物たちの国で」とこれを読んで思った。
柴田元幸さんの新訳です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カフカ的な不条理な展開や大きな謎を放置したまま終わる感じが村上春樹とそっくりで、ポストモダン文学というのですか、そうですか。P・オースターの文章を評する際によく用いられる「透明感あふれる瑞々しさ」という感覚はあまり感じられなかった。藤本和子や村上春樹の翻訳は好きなのに、柴田元幸の翻訳が肌に合わないのはどうしてだろう。装丁はすごく綺麗ですね。
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2013年5月7日(水)、読了。
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人はあっという間に衰退していくもの。そして世の中は、驚くほど人に関心を持っていないものなのかもしれない。
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筋がどうしたとか、登場人物がどうだとか、そういう楽しみ方とは違った作品。ニューヨークの風景と軽快な文章、それだけでも味わえる。
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オースターの作品は一言でいうと"自己探求"に尽きると思う。作中の、名前による自己意識の変化は興味深い。
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「幽霊たち」のほうが好きだな~。ピーターの語りが好きだった。
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私は職業探偵が出てくる本が大好物なので、基本的に萌えながら読みました。探偵萌え。別に謎とかはどうでもいいけど探偵が好き。
神の言葉、バベルの塔、迷路みたいなNY、探偵、探偵小説、小説。おもしろい。そしてなんか悲しい。訳者あとがきを読んで、また悲しくなった。でも小説だから、いいんだろう。