大統領たちが恐れた男: FBI長官フーヴァーの秘密の生涯

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105309015

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  • 1921年から秘密警察的職務を遂行、24年~75年まで事実上FBI長官職にあったJ.E.フーバー。連邦警察と言いつつ、その実は米国内での秘密警察の役割が主だったことを、詳細な事実関係を開陳しつつ述べていく。特徴的なのは①赤狩りメインの創立当初から、第二次大戦中は独スパイへの防諜、戦後のマッカーシズムの事実上の司令塔への変遷。②電話・執務室の盗聴、職員による尾行など手段を択ばない組織。秘密警察色の強さ。③盗聴対象が単に親ソ議員や活動家のみならず、議員や大統領(自ら支持したアイゼンハワーも含む)まで。
    さらには裁判官にも及んだのは驚愕。④マフィアとフーバーとの癒着。すなわち刑事警察の役割を放擲していた点。⑤議員や大統領のスキャンダル(SEXが中心)を常時権力保持に利用したフーバーなど。◆長期間同一職務に就く危険、それが警察機構の場合なら一層。これを雄弁に語る上か、目的達成の『過程』を無視すると、どういう帰結を招くか(殊に、フーバーは黒人等対有色人種+対ユダヤへも極端なレイシスト傾向)が明瞭に。また、米国が自由の国家という認識・自称がチャンチャラ可笑しく見えることは確実。◆1995年刊行。
    ◆同性愛者フーバーが、マザコン気味な家庭環境で育ったこと、躁鬱気味の精神病へ罹患し、かつ味方でない(=敵と言えない者も含む主旨)組織・人物への偏執気味な調査・捜査の実施等、個人的にはフーバーの個人的属性に余り関心がなかったけれど、前記の如きフーバーの職務遂行の内実を見るに、彼の個人的属性に光を当てた映画「Jエドガー」が、如何にイーストウッドの思い込みとフーバーへの肩入れで撮られたかがよく理解できる。◆PS.ケネディ家勃興とマフィア。ケネディ家とフーバー対抗関係、ケネディ大統領ダラス暗殺事件の真相。

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