ゾルゲ引裂かれたスパイ

  • 新潮社
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本棚登録 : 18
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105329013

感想・レビュー・書評

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  • 日本で暗躍したソ連のスパイ・ゾルゲ諜報団を描いたノンフィクション。孤独と露見との恐怖にさいなまれながら活動するゾルゲの苦悩が描かれている。

  • ここ最近読んだ本の中で一番読み応えがあった本。
    434ページ、上下2段というボリュームにも関わらず、まるで極上のミステリーを読んでいるかのような感覚で、ページをめくる手が止められない。

    膨大な資料、そしてゾルゲに関わった人たちのインタビューを基に、非常に人間臭いゾルゲが描かれている。
    この本の良いところは、『ゾルゲ事件』としてではなく、ゾルゲ本人の姿をじっくり描いたところにある。また、長年ゾルゲを研究し続けた翻訳者であったからこそ、著者ワイトマンと、日本人として、そして研究者としての自分の考えをすり合わせた上での更に深い内容に仕上がっている。

    息をのむような緊迫した諜報活動、国と国との駆け引き、人間同士のギリギリのやりとり、その裏で心に闇を抱えるゾルゲの姿。
    スパイという言葉とはおよそかけ離れたゾルゲを初めて知ることができた。

  • きっと今でも日本にはこういう人たちが闊歩しているのだろうと思った。

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