これから話す物語 (新潮・現代世界の文学)

制作 : Cees Nooteboom  鴻巣 友季子 
  • 新潮社
3.63
  • (2)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 28
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105339012

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • これが小説だというのであれば、現代で生まれている小説のほとんどが小説とさえ言えないような代物になってしまうんじゃないだろうか。恐怖すら覚えるおそろしい作品だった。


    上澄み液をスプーンですくって舐めているような感覚なのである。ノーテボームさんが伝えようとしたことの3%も理解できなかったのではないだろうか。それぐらい、彼のこの作品は知識を必要としているんだと思う。


    だけれども、それでいて、僕の読むスピードは落ない。全然意味が通じていないところが連続してあったりしたんだが、なぜか僕は読むのをやめることができなかった。この先にどんなものが待ち受けているのか、物語はどのように締めくくられるのか、主人公はどうなってしまうのか、いろんな疑問が頭にへばりついていて・・・けれどもうまく読み進められない自分がいて・・・もどかしい読書であったのは言うまでもない。


    結末のラスト、どういうことだったのかを理解するまで時間がかかった。ここで説明しろと言われても説明できる自信がない。

    "不思議な作品"で逃げるのはよそうじゃないか。
    これは今の僕には解し難い崇高な小説だ。いつかもう一度読むその日には、理解できる水準の人間になっておきたい。



    ありがとうございました。

  • 最後の最後にぐるっと眺めが変化して、そういうことだったのか、と腑に落ちるようになっている。ぱっとしない元古典教師の独り語りが延々続くので、そこまで読み続けるのが大変なのだけれど。短編でやってくれたらもっと良かった。

  • 複数回読むことによって味わいが増す作品だと思う。幻想的で、変奏的で、笑えたりもする。円環構造になっていて、いつまでも終わらない。主題のひとつである永遠とはこの物語のことなのかもしれない。

全3件中 1 - 3件を表示

セース・ノーテボームの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マーセル・セロー
ジャネット ウィ...
ジョン・ウィリア...
遠藤 周作
ピエール ルメー...
星野 智幸
ウンベルト エー...
J.L. ボルヘ...
フランツ・カフカ
ポール・オースタ...
ウンベルト エー...
三島 由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする