ザ・フィフティーズ 上

  • 新潮社
4.00
  • (5)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 61
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105354015

作品紹介・あらすじ

アメリカ50年代の歴史!トルーマンの勝利、マッカーシー旋風、マッカーサーという男、天才オッペンハイマー、水爆の父、GMの栄光、レヴィットの郊外住宅、マクドナルド兄弟の店、ホリデイイン誕生、アイ・ラブ・ルーシー、アイゼンハウワーの時代、欲望という名の電車、キンゼー・レポート、ビート世代、ニクソンの孤独、フーヴァーの帝国、ダレス兄弟…『ベスト&ブライテスト』を凌ぐ、ハルバースタムの傑作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • リアル枕。硬い。

  • アメリカの1950年代を
    数多くのエピソード、数多くの登場人物で描き出す。
    朝鮮戦争や大統領選挙、オッペンハイマーに関する
    著名な出来事の他にも、自体背景となる
    民衆の生活ぶりに関する社会的な動きに関しても、
    その仕掛け役を主役に深く掘り下げており、
    かなり読み応えがある。

    個人的には話で聞くことは多くとも深くは知らなかった
    マッカーシーに関して人物描写を含め詳細に記載されており、
    面白かった。下巻にも期待。

  • 第二次世界大戦後、戦場となったヨーロッパは疲れ切っていた。
    そのヨーロッパに代わり、世界の盟主となったのがアメリカだ。

    私が敬愛してやまないハルバースタムが、栄光と繁栄の50年代を
    描く大作である。

    アメリカの豊かさを象徴する50年代は、高根の花だった自動車に
    大衆車が登場し、毎年、1ランクずつ上の自動車に買い換えることが
    ステータスになる。

    道路網の発達も自動車産業に活況を与え、モータリゼーションの発達
    は幹線道路沿いに多くのモーテルを誕生させる。

    個人的に興味深かったのは、このモーテル群に不満を抱いて家族連れ
    が安心して泊まれる場所を…を思い立ってホリディインを起業した男
    の話だ。

    思い立って起業できるだけの財力があるのも凄いが、「ないなら作って
    しまえっ!」という発想が好きだ。やはり「必要は発明の母」なのだな。

    マクドナルドのフランチャイズ化、郊外型住宅の大量生産とそれに伴う
    大フロアを備えたディスカウント・ストアの誕生。ラジオに変わってテレビ
    が家庭に普及したのも50年代だ。

    そんな繁栄と表裏一体となったように、科学者たちは原子力爆弾の成功
    から水爆実験への実現へと突き進み、マッカーシズムが吹き荒れる。

    栄光と陰を余すところなく描き出すハルバースタム。やっぱり手強い。汗

  • 20110413 Amazonマーケットプレイス

全4件中 1 - 4件を表示

デイヴィッド・ハルバースタムの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×