- Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105354015
作品紹介・あらすじ
アメリカ50年代の歴史!トルーマンの勝利、マッカーシー旋風、マッカーサーという男、天才オッペンハイマー、水爆の父、GMの栄光、レヴィットの郊外住宅、マクドナルド兄弟の店、ホリデイイン誕生、アイ・ラブ・ルーシー、アイゼンハウワーの時代、欲望という名の電車、キンゼー・レポート、ビート世代、ニクソンの孤独、フーヴァーの帝国、ダレス兄弟…『ベスト&ブライテスト』を凌ぐ、ハルバースタムの傑作。
感想・レビュー・書評
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リアル枕。硬い。
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アメリカの1950年代を
数多くのエピソード、数多くの登場人物で描き出す。
朝鮮戦争や大統領選挙、オッペンハイマーに関する
著名な出来事の他にも、自体背景となる
民衆の生活ぶりに関する社会的な動きに関しても、
その仕掛け役を主役に深く掘り下げており、
かなり読み応えがある。
個人的には話で聞くことは多くとも深くは知らなかった
マッカーシーに関して人物描写を含め詳細に記載されており、
面白かった。下巻にも期待。 -
第二次世界大戦後、戦場となったヨーロッパは疲れ切っていた。
そのヨーロッパに代わり、世界の盟主となったのがアメリカだ。
私が敬愛してやまないハルバースタムが、栄光と繁栄の50年代を
描く大作である。
アメリカの豊かさを象徴する50年代は、高根の花だった自動車に
大衆車が登場し、毎年、1ランクずつ上の自動車に買い換えることが
ステータスになる。
道路網の発達も自動車産業に活況を与え、モータリゼーションの発達
は幹線道路沿いに多くのモーテルを誕生させる。
個人的に興味深かったのは、このモーテル群に不満を抱いて家族連れ
が安心して泊まれる場所を…を思い立ってホリディインを起業した男
の話だ。
思い立って起業できるだけの財力があるのも凄いが、「ないなら作って
しまえっ!」という発想が好きだ。やはり「必要は発明の母」なのだな。
マクドナルドのフランチャイズ化、郊外型住宅の大量生産とそれに伴う
大フロアを備えたディスカウント・ストアの誕生。ラジオに変わってテレビ
が家庭に普及したのも50年代だ。
そんな繁栄と表裏一体となったように、科学者たちは原子力爆弾の成功
から水爆実験への実現へと突き進み、マッカーシズムが吹き荒れる。
栄光と陰を余すところなく描き出すハルバースタム。やっぱり手強い。汗 -
20110413 Amazonマーケットプレイス