競売ナンバー49の叫び (Thomas Pynchon Complete Collection)

制作 : Thomas Pynchon  佐藤 良明 
  • 新潮社
3.84
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本棚登録 : 214
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105372095

作品紹介・あらすじ

ある夏の日に突然、かつての恋人から遺産のゆくえを託された若妻エディパは茫然と立ちすくむ。その男こそ、カリフォルニアきっての大富豪だったのだから-。調査に赴く女探偵の前に現れたのはハンサムな顧問弁護士に大量の切手コレクション、いたるところに記された暗号めいた文字列に郵便ラッパのマーク、そして、奇怪にして残酷、暗喩に満ちた古典劇。すべては歴史の裏に潜む巨大な闇を指し示していた…。だが謎は増え、手掛かりは喪われてゆく。果たしてエディパは間に合うのか?そして、彼女に真に託された遺産とは?絶え間ない逸脱と連発されるギャグの数々。にもかかわらず、天才作家は最速のスピードで読者を狂熱へと連れ去る。稠密にして底抜け、痛快にして精緻なる名作が、詳細なガイド「49の手引き」を付して新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 好きな人はどっぷりハマるけど、そうじゃない人にとってはぴくりとも来ない。文学界の剛力 彩芽ことピンチョンの「競売ナンバー49の叫び」の新訳が出ていたので(たぶん)再読。10年以上前に読んだような記憶はあるんだけど、これっぽっちも覚えていませんでした。
    なので新鮮な気持ちで読めたわけですが、ピンチョンの何が好きかって「世界を隠喩の網の目にとらえて読み直す悪ふざけ」を圧倒的な想像力と文章で描き出す壮大なバカらしさの前に僕みたいな凡人は、なすすべもなく、ただただひれ伏すしかないところ、なわけです。
    意味を紡いでいくときの高揚感と、「意味を見つけること自体を目的として見つけた意味」にそもそも意味なんてあるはずないよね、という空虚感。そういう意味で個人的には逆光と並んでもっともピンチョンらしい魅力にあふれた一冊といえましょう。

    あとタイトルかっこいい。

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  • ものすごい格好いい映画を見てる感じでした。ゆるふわパーマ、ワンピースを細いベルトで締め、ストッキング履いて。イメージはベージュかクリーム。あ、奥さんのイメージね。なんだか、アメリカが文学、音楽、カルチャーがスタイルとして、まだ影響力があった時代を懐かしく感じられました。(幻想かも)(自分で言っててよくわからん)なんだかねー、子供の時暇で暇で、おとさんの農業バイクでぼっこぼこの道を疾走してたのを思い出した。舗装してない道だから、バイク跳ねる跳ねる。あのワクワク感がよみがえりました。

  • 文学

  • ○あらすじ
    主人公エディパは、かつての恋人ピアスの相続人となったことを知らされる。ピアスは一つの街を所有するほどの大富豪であり、切手収集家でもあった。残された遺産を整理するうちに、エディパは「ラッパのマーク」と「トリステロシステム」という政府の郵便事業に対抗して作られた「もう一つの郵便システム」を見い出していく。中世ヨーロッパの私設郵便、演劇などでトリステロシステムを解明しようと試みるも、夫やピアスの弁護士など、関係者が次々にいなくなっていき...。
    ○感想
    トマス・ピンチョンを読んでみたいと思っていたところ、ちょうどブックオフで販売されていたので購入。この前行ったら「V」、「ヴァインランド」など、陳列されていたはずの他作品がすべて売れてしまっていた。
    結局、最後まで読んでも「ラッパのマーク」の正体がなんなのかはわからず仕舞いだし、本筋からよく脱線するし、最終的に主人公が継承する遺産は「アメリカそのもの」という話になるし、もうわけがわからない。ただ、なぜか惹きつけられる。エディパが老人から手紙を受け取る場面からの街の描写が秀逸。地味ではありながらも大きな役割を担っている「郵便システム」に焦点をあて、アウトサイダーだけが使う郵便システムという発想はなかなか面白い。もう少し自分にさまざまな知識があれば脱線部分なんかももっと楽しめるのかもしれない。作中の雰囲気は数年前に読んだJケルアック「オンザロード」に近いように感じた。ちょうど同じくらいの年代、だったかな?

  • おもしろかった。久しぶりにのめりこめて、あっという間に読めた本。何が面白いところか?分からないけど、はまりました。「百年の孤独」に通ずる、謎の面白さだった。

  • 新訳で再読。訳文の違いはほぼ気にならず。ピンチョンお得意のギャグ成分が薄めなのもあり、登場人物こそ多くないものの情報の圧縮度は他の長編に比べてもかなり高め。歴史的史実や科学的用語を取り入れながら、それを同時に比喩としても機能させることで物語を推進させるそのパラノイア的手法に舌を巻き、一意な解釈を拒みながらも孤独の感傷を忍び込まれるその構成に感嘆させられるばかり。物語内で言及される画家レメディオス・バロは、ガルシア=マルケスの『百年の孤独』旧版の表紙にも使われている(螺旋の運航)ことに気が付いて眩暈がした。

  • 強烈だった。名前はもちろん知っていて尻込みをしていた作家。しかしこれほどとは。めくるめくというのはこういうことを言うのかな。次々に異なるイメージが現れ,しかしそれぞれがきちんと繋がっていて,でもどこに連れて行かれたのかは全く分からなかった。途方もない学識と,めちゃくちゃなギャグ。わかんないけど,楽しかったー。(分かんなかったっぽそうな感想でしょ?www)

  • エディパは亡くなった元恋人の大富豪の遺産執行人に指名される。美貌の弁護士メッガーと共に訪れたバーのトイレで、彼女は不思議なマークを目にする。謎の言葉WASTEの意味を求める冒険は、大富豪の残した謎と絡み合う。

  • 以前『スロー・ラーナー』は読んだとき、さっぱり理解できず、翻訳も余り合わない感じだったので不安だったのだけれども、今回の作品は楽しむことができた。
    しかし、タイトルから勝手になんか競走馬の競売で49番の馬が嘶いてるのだとなぜか思い込んでいたので、いつまで経っても馬が出て来ないなあ…と読み始めてからしばらく思っていた。とんだ勘違い。
    内容は随分と違って、フリーメーソン的な、闇の組織の姿が見え隠れ、といった内容で、ほう、こういう作風なんだな、というのが(長さも適度で)良く掴めたと思います。
    あと手元にあるのが『逆光』『重力の虹』と超重量級なのでそこに手を出せるか心配…。

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