フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで

  • 新潮社
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レビュー : 179
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105393014

作品紹介・あらすじ

3以上の自然数nに対してXn+Yn=Znを満たすような自然数X、Y、Zはない。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」。17世紀にフェルマーが残した超難問を、数学者ワイルズが1995年に完全証明した。ピュタゴラスに始まる数論、解決のカギとなった「谷山=志村予想」など、数学をめぐる「歴史ドラマ」を、分かりやすく感動的に描いた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 大河ドラマのようでもあり、知的好奇心をくすぐる面白さ。

    数学に強い訳ではないですが、DeNA南場さんオススメなので読んでみました。

    フェルマーの最終定理とは、xのn乗 + yのn乗 = zのn乗
    (nは2以外)の自然数の組合せは存在しない。
    という定理のことで、何世紀にも渡り、何人もの数学者が証明しようとしては、敗れさった数学の難問です。

    最終的にアンドリュー・ワイルズが証明に成功しますが、そこに行き着くまでに、数学の成り立ちや考え方、発展の仕方など、色々なドラマがあったことを教えてくれます。

    面白かったのは、和音の話や宗教も数学と関係があったということ、科学は明日ひっくり返る可能性があるが、数学の証明は絶対ということ。

    それと証明の基礎として、日本人の理論が大きく関わっていること。ちょっと誇らしいですね。

    それはともかく、数学が苦手でわからなくても、人間ドラマや歴史の雑学だけで知的好奇心が満たされます。

    結構、重厚感のある本なので時間は掛かりましたが、翻訳物が苦手な私でも面白く読めたので、かなりオススメです。

    いつもと違うジャンルの本を探している人は是非!

  • 恥ずかしながら、私、この本を読むまで、数学=計算 かと思ってた。数学って論理、なんだ。もちろん計算やそのテクニックも含まれますが、そのテクニックを生み出すための思考の整理や論理なんだ、と知った。
    数学は意見交換によって、新しいアイデアを得たり、自分の間違いに気づいたりと、交流が主流な中、ワイルズは、フェルマーの最終定理解明までは、引きこもりを決めた、そして発表後、論理矛盾を指摘され、それを再追求して行く過程のワイルズの精神はいかほどだろうと、こちらも緊張した。邪魔されない環境、手柄を横取りされないと言う目的と、交流によって得られるアイデア。その両天秤でどちらを取っても、得るもの失うものがあるわけで、これは、自身が何を掴みたいか、その決断なのだ。
    あと、どの偉人に共通するのは、それに興味を持って絶えずそれを考えている事、諦めない事。何かで成し遂げられる人は、この精神力に尽きる。
    また、日本人数学者、女性数学者が登場し、その描かれ方が好意的なのも、日本人女性読者として嬉しい。あとがきにある、著者と志村先生の対面があったから、この著はイギリス人によって書かれているが、内容が現代日本史の一部に触れるように、身近に感じられたのはそのおかげだろう。
    数学が苦手な私には、数論や一部計算方法でついて行けないところもありましたが、数学というより、数学史と捉えて読めばいい。出て来る数式まで理解したら、心底膝を打って「面白い!」と言えたでしょうが、そうならなかったので星4。

  • 節目節目で日本人や女性が非常に大切な役割を果たしており、胸が震えます。青木薫さんの訳が素晴らしいと思うのです。青木さんが訳された別の本までド文系でちんぷんかんぷんながら読んでしまいました。美しい日本語の使い手でありながら理系な理解力もあり、語学も堪能だなんて凄い方ですね。

    • アリーさん
      如月さんのレビューを拝見し、この本を購入しました。
      想像より分厚かったので、少し怯んでしまったのですが…(笑)

      わたしも文系人間で、数学は...
      如月さんのレビューを拝見し、この本を購入しました。
      想像より分厚かったので、少し怯んでしまったのですが…(笑)

      わたしも文系人間で、数学は学生時代敵だったのですが、だから憧れもあって。
      買う勇気を下さって、ありがとうございます。
      2013/06/15
    • 如月さん
      コメントありがとうございます。
      これはそちらにお邪魔して書くべきなのかしら?私もど文系のちんぷんかんぷんです。読破できましたか?面白くなか...
      コメントありがとうございます。
      これはそちらにお邪魔して書くべきなのかしら?私もど文系のちんぷんかんぷんです。読破できましたか?面白くなかったらすみません。憧れというのが本当にピタリとくる表現で親近感を覚えましたw
      2014/07/04
  • 数学というのは美しいものなのであるなぁ.私が高校生くらいだった頃、父は高校で習うのは数学じゃなくて算数だ、と言ったことばを思い出した.高校で習うのは、すでに定理となったもの.数学とはまだ解かれていない問題に挑む営みなのだ.

  • フェwwwwルwwwwwwwマーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    「フェルマーの最終定理」がどんだけすごい物なのか、一応把握しておこうかと読み出したら数学にまつわる大体の歴史にふれたでござる。

    フェルマーさんの性格の悪さが他人ごとに思えないwww大好きwwww

    ピタゴラス「整数・分数美しい…これぞ真理」
    弟子「無理数オモシロwww√2カワユスwww」
    ピタゴラ「む、無理数なんて認めないんだからぁ!!!あんた死刑!!溺れ死ね!!!><」
    弟子「(´・ω・`)Oh...」

    数学の代償に若くして片目を失ったオイラーさんがかっこいいなと思いました。

    本の装丁も本文も、そして描かれる歴史もすべてが美しい一冊でした。
    表紙はフェルマー氏のイラストの上に試験管?が何本か置かれ、そこに光が差す―というセンスのいいものです。表紙だけでも観る価値があると思います。

  • フェルマーの最終定理がワイルズによって証明されるまで、関わった数学者の功績を交えながら書かれています。最後に証明したワイルズをはじめ、数学者達の生き様がドラマチックで引き込まれました。
    専門的な数式や解説が多く出てくるわけではないので、数学が苦手な私にも面白く読めました。

  • フェルマーの最終定理とは、『3以上の自然数 n について、x^n + y^n = z^n となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない』、というもの。これはフェルマーが予想し、ワイルドが現れ1995年に証明するまで360年間を要した定理。
    過去には、そのワイルドが証明するまで、かつての名だたる数学者が挑戦していく様子が描かれる。証明手順の中で、フェルマーの最終定理の式を楕円方程式に変形。東大理学部出身の数学家、谷山豊、志村五郎の谷山・志村予想が重要な役割を担う。所々埋め込まれている数式を理解せずとも、本書の肝は損なわれない。数学の専門的な知識のない私でも、そのストーリーはワクワクさせられる逸冊である。

    「神は存在する。なぜなら数学が無矛盾だから。そして悪魔も存在する。なぜならそれを証明することはできないから」ゲーゲル。

  • これは面白い!是非読んで欲しい。難問に挑みたくなるのは、天才の性。

  • 数学者たちの挫折と栄光、まさに人類の営み、本当のドラマがここにあった

  • 正直モジュラーのあたりでちとついていけなくなったけど。ややこしい数式とかはできるだけ避けて書かれていたと言えよう。なかなか面白かった。

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