暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで

制作 : Simon Singh  青木 薫 
  • 新潮社
3.91
  • (157)
  • (106)
  • (174)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 1113
レビュー : 97
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105393021

作品紹介・あらすじ

最先端領域に宿る天才たちの壮絶なドラマ。歴史の背後に秘められた、暗号作成者と解読者の攻防-加速する情報戦争の勝者はいったい誰か?『フェルマーの最終定理』に続く世界的ベストセラー、待望の完全翻訳版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • シーザー暗号、DES暗号、RSA暗号、量子暗号…暗号の歴史とともに、それにまつわる物語がわかりやすく書かれていた。チューリングがエニグマ解読をしていたなんて全く知らなかった。暗号化を学ぶ上での必読書かもしれない。専門的でありがら入門である一冊。

  • おそらく統計やらアルゴリズムなんかの問題を扱っている本な割には知識をあまり必要とせず、読みやすいものであるし歴史をなぞってくれることでそもそもどういう意識のもとでこの暗号を創りだそうと考えたかがわかるのがこの本にのめりこみやすくなるポイントだったと思う。

    個人的にはやっぱりⅠ~Ⅲ章までのアルファベットの暗号化を解いて更に強いものに変えて・・・となる変遷が一番興味を引かれた。

    あといわゆる学問の方向性としてこういう分野があるんだって言うのは知っていたが、どういう風に評価されてきたのかとを大まかに知ることができたのは良かった。

    ノンフィクションってあんまりよまないけど歴史のロマンっぽい側面が出てるいい本だと思う。

  •  最近読んだ中で一番面白かった、サイエンス・ノンフィクション。
     国家の命運がかかった暗号の伝聞、戦争の命運を決したドイツの暗号器「エニグマ」とそれを解読したチューリングをはじめとする数学者の対決。
     アメリカの徳川埋蔵金ともいうべき「ビールの暗号」、単純ではあるが戦争中ほぼ完ぺきな暗号として使われたナヴァホ族の暗号部隊。
     最後には量子コンピューターの解説まであって、かなり盛りだくさんな内容で楽しめました。がんばって読んだ甲斐あった。 

    <span style="color:#0000ff;"><i><アマゾンより>
    商品説明
    『フェルマーの最終定理』に続き、世界的ベストセラーとなったサイモン・シンの話題作『The Code Book』の邦訳。 暗号は古代から重要な情報を安全に伝達する手段であったが、絶えず解読の危険性をはらんでいた。本書は、暗号とその解読にまつわる歴史上のドラマをひも解きながら、暗号の重要性と進化の歴史について語っている。
    英国女王エリザベス1世暗殺に関する暗号文書が破られ、処刑されたメアリー・スチュワートの事件をはじめ、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『仮面の男』(原作はデュマの『鉄仮面』)にも出てくるフランスの鉄仮面に関する文書、埋蔵金のありかが示されているという謎の「ビール暗号」、第1次世界大戦、第2次世界大戦の様相を変えた暗号解読者たちのテクニックなど、読者の知的好奇心をくすぐるトピックが数多く登場する。暗号が我々の歴史にいかに大きな影響を与え続けてきたのかがよくわかる。

    転置式暗号、換字式暗号といった単純な暗号化の方法から、複雑なヴィジュネル暗号、エニグマ暗号、単純だが決して破られることのなかったナヴァホ暗号のほか、ヒエログリフ、線文字Bなど、数多くの難解な古代文字や表記が、暗号解読者たちの血のにじむ解析努力と併せて詳述されている。

    本書では、読者がこれらの暗号を実際に作ったり、解読したりしながら読み進めていくことができるよう工夫されている。パズルや謎解きが好きな読者はもちろん、歴史の裏側をのぞいてみたい読者や考古学ファンにとっても興味深い1冊である。(土井英司)</i></span>

     個人的には、チューリングを要したイギリスの暗号解読チームがかなりの混成部隊だったことがわらけた。
     数学者、チェスの世界チャンピオンや、古代史の研究家、言語学者、クロスワードマニア等々…
     実は私もクロスワード好きだし、ロシア語を3年ほど独学しているそこそこの語学好きなのだが、なんで自分が語学が好きなのかよくわからなかった。
     けど、学んだルールを適応、応用してわからなかった一文の意味が浮き上がってくる瞬間というのはクロスワードと似た部分があるし、それに取りつかれてしまった人たちっているんだろうな、と勝手に想像してしまった。

  • 著者は、「フェルマーの最終定理(本の題名)」を書いた人であり、あのような題材を取り上げ見事に興味深い文章に仕上げる一流の科学ジャーナリストである。このような人の視点は独自であり、暗号解読への表現はまた独特。非常に面白く読めた。まさか、暗号解読を、「メアリーのエリザベス一世の暗殺未遂事件」、「第二次世界大戦中のドイツの暗号エニグマを解読する、アラン・チューリング」、「ロゼッタストーンの解読」、「ビール暗号と宝探し」、「量子暗号」などというコンテキストの中で見事に表現するとは、恐れ入りました。

  • 図書館で借りて読みはじめたが、Amazon で探して購入した。1度、読み終えたが再読する予定。
    暗号の話は技術的にも、人類史的にも深い。

  • 過去の暗号がいかに解読されてきたか、具体的に解説されており思わず引き込まれる。
    暗号解読によって戦争の趨勢が大きく変わる。
    エニグマ暗号の解読により日本人の多くの命も救われた。
    後半部分の公開鍵暗号(現実的に解読不能)から量子暗号(理論的に解読不能)のくだりはまさに秀逸。
    量子暗号は実用レベルには程遠いが、公開鍵暗号はまだしばらくは生き延びられそう。
    「フェルマーの最終定理」も「暗号解読」も本来難しすぎる内容だと思うが、素人にもわかるように面白く伝えるサイモン・シン&青木薫のコンビは素晴らしい。

  • 子供の頃、水に濡らさないと文字が浮かんでこないペンで手紙を書いて好きな子に送ったり、卒業文集に暗号を入れてみたり、秘密の通信に心ワクワクした事が誰にでも有るのではないだろうか?

    「フェルマーの定理」を読んだことがあったので、本書も知的好奇心や興奮をさせてくれると思い読んでみる。IT屋なので、パソコンの暗号化通信の理解も深まり実に面白い本であった。

    古代文字の解読がロゼッタストーンで進んだ話、
    一時大戦の頃から暗号化通信が使われ、暗号を破った方が優位に戦略を運んでいった情報戦であった話
    少し前のDES暗号化技術(しかしながら情報処理速度が高くなり、解読が難しくなくなってしまった)
    暗号化キー、複合化キーをどうやって相手に渡すかが課題だったが、公開鍵と複合鍵を分けることで解決させたこと。
    最後に量子鍵で絶対に複合化できない暗号を作れる技術の発明。


    【学】
    チャールズ・バベッジ
    現代的なコンピューターの雛型を作った

  • 文書量の割にすんなり読める。それだけ引き込まれる内容。ただし万人にはおすすめはしない。エニグマや公開鍵はまだわかるような気がしたけどロゼッタストーンは難しかった。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:809.7||S
    資料ID:50100950

  • 2001年刊行。戦争、古文書解読、政争とも関係する暗号。この暗号の創出と解読に情熱と労力を傾けた古今の人々の人間模様を、サイモン・シン著、青木薫訳の名コンビが叙述。実際、流通情報量が格段に増大した電信電話の発達した第一次世界大戦後の暗号創出、解読競争の激烈さ印象的。それ以前はどことはなく牧歌的雰囲気が漂う(ただし、血なまぐさい政争劇はあるが…)。また、多くの方のレビューと被るが、現代の問題、つまり量子暗号、量子コンピュータの項目になると、イメージングしにくく、かなり難しい。

全97件中 1 - 10件を表示

サイモン・シンの作品

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号までを本棚に登録しているひと

ツイートする