暗号解読: ロゼッタストーンから量子暗号まで

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105393021

感想・レビュー・書評

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  • 『黄金虫』からエニグマ、RSAやPGPなどの暗号の歴史や仕組みを、非常に平易に、具体的に、それこそ「エニグマを複製できるぐらい具体的に」書いた一冊。様々な逸話が交えられているため、読んでいて飽きない。

  • 彼らの残した業績が偉大であるほど、その死は悲劇的なものになる。
    この本を読み、そう思わされた。
    やはりこの言葉が一番当てはまるのはかのチューリングであろうか。

    作り話における「死」は時に読者をしらけさせる。
    本作にも悲劇的な「死」にまつわるエピソードは登場する。
    しかしそれが実話であることを改めて確認し、
    胸を打たれた。

    本書のテーマは暗号である。しかし焦点は
    暗号解読者、作成者。つまり「人」である。
    実に多くの人物が登場する。著者は暗号技術の解説に多くの
    ページを割きつつ、最終的には「人」を中心に話を進めることにより
    極めてドラマティックな暗号にまつわる歴史を描き出している。

    個々のエピソードも極めて読み応えがあり、感動を誘い、

    少なからず知的興奮を覚える。
    それに加え、まるであらかじめ著者が思い描いたとおりに
    歴史が後を追ってきたと思わされるほど、話の展開は見事である。

    もし著者がいなければ、それぞれのエピソードは単なる一時的な
    エピソードで終わっていたであろう。
    著者がいたことによって、それぞれの「エピソード」とさらに「人」が組み合わされ

    「暗号の歴史」が作りあげられたのだ。
    というのは言い過ぎであろうか。

    暗号の歴史を知ることが出来て本当に良かった。
    もし知らずにいたら一生後悔したであろう。
    そう思わされる一冊であった。

    もしこの本を読むことに何らかの迷いがあったとしたら、
    それは一刻も早く捨てるべきである。
    この本を読んで後悔すると思われる理由が思いつかない。

    是非一人でも多くの人に、この本を読んでほしいと思う。

  • 再読。シーザー暗号やヴィジュネル暗号といった古典的なものから、公開鍵暗号や量子暗号などの最新のものまで、様々な暗号やその歴史がわかりやすく解説されているだけでなく、暗号にまつわる人間ドラマも抜群の面白さ。
    なんとなく手にとっただけのはずが、何時の間にか夢中になり一気に読了。

  • なんとか飛ばし読みしながら読み終えました。
    ふだんはあまり読まないタイプの本でしたが、
    このブクログのレビューで興味を持って借りてみた本でした。
    数学的な知識があまりにも低すぎるわたしには
    かなり難解な内容でしたが、
    ところどころ引き込まれる内容もあり、
    決して退屈な小難しい類の本ではありませんでした。

    ただただわたしのレベルが。。。

  • 暗号に関わった人々の人間模様が、歴史の流れの中で描かれている。暗号という何とも魅惑的なものを軸に、ドラマが浮き上がっている。科学分野の読書の醍醐味。

  • 名前は聞いたことあったのに、敷居が高そうでなかなか手が出なかった。でも、それは間違ってた!
    毎日一章ずつ、ゆっくりと読んだのだけど、一日一日が知的興奮に満たされるとても有意義な読書体験ができたと思う。

    暗号なんてシーザー暗号くらいしか知らなかったのに、読み終えたら量子暗号まで一通り解っちゃったような気分になれるところが凄い。
    暗号を作成する人、解読する人の攻防の歴史をわくわくしながら読める一方で、暗号解読の一連の手続きも、初心者にやさしく丁寧に解説されており、読んでいても苦しくなかった。(ちゃんと理解できたのかは怪しいケド)
    ロゼッタストーンやクレタの線文字Bの話、ドイツの暗号機エニグマやナヴァホ兵の話も面白かったけれど、インターネットの恩恵を受けている身としては公開鍵の話が一番興味深かった。

  • 組合図書

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  • 途中流し読みしたけど、面白かった!情報系の勉強をしたときに、公開鍵ってすごいなーと思ったものです。そのアイデアが誕生し、現実のものになるまでも、すごいんだなぁ。
    相変わらず、内容も和訳もすばらしくって、ノンフィクションてこんなに読み物として面白いんだーと思う本。

  • BBCのドキュメンタリーも話題を呼んだ「フェルマーの最終定理」のサイモン・シンであり読みたいなと思ってる。

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著者プロフィール

イラストレーター

「2021年 『世界じゅうの女の子のための日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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