• Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105393052

作品紹介・あらすじ

ホメオパシー、鍼、カイロプラクティック、ハーブ療法のほか、アロマセラピー、イヤーキャンドル、オステオパシー、結腸洗浄、指圧、スピリチュアル・ヒーリング、デトックス、伝統中国医学、ヒル療法、マグネットセラピー、マッサージ療法、瞑想、リフレクソロジー等々等々…。最新の科学的評価とは?その衝撃的な内容とは?知られざる逸話の数々とともに語られる、代替医療の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 「イワシの頭も信心」とはよく言ったもので、本人が信じていて救われるならそれはそれで構わないじゃん、と本音では思う。むしろプラセボ・ホストの仮面を敢えて剥ぎ取り、凡庸な本質を曝け出しちゃう方が却って罪なのかもしれない。ただ、モンダイなのは概ねホストは所詮ホスト、純愛に基づいた信頼なんて踏みつけて、結局目的はキホン、ゼニ。それだったらやっぱりねぇ、理屈っぽくて面白みの無い、お徳用プライスだけが取り柄の医療クンの方がオススメでふよ~、ということです。

  • ホメオパシー、ハーブ療法、カイロプラクティックなど代替医療・民間医療がはたしてどの程度効果があるのかを、あくまで客観的に科学的データに基づいて、まるでミステリー小説のようにその謎を解明していくさまが実に爽快な一冊です。

    私自身、代替医療には否定的ですが、この本は、これはインチキだ!ぼったくりだ!といった先行する感情論は一切抜きにして、実に冷静で建設的で、信奉者や携わる者がぐうの音も出ない結果を導き出しています。

    みなさん、traditional、natural、holisticを売りにした医療および健康商品商売は疑ってかかった方がよいですよ。

    また、否定に終始するわけではなく、なぜ現代人がわざわざ保険もきかない高額な料金を支払ってまで、下手をすると寿命を縮めてしまうかもしれない代替医療に頼ろうするのか、現代医療と医師の問題点にも触れています。そして、若干のプラセボ効果が認められてそれで本人がよしとするならそれでもいいんじゃないの?ととれるちょっと皮肉のようなフォローのような部分も垣間見えます。

    なお、文庫化にあたって『代替医療解剖』と改題されています。「トリック」では人をだますための仕掛けという意味があるので、そこは配慮があったのかなあと想像しますが、もとのタイトルの方が断然好みですし、内容に適っていると思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「もとのタイトルの方が断然好みですし」
      私も、そう思います。。。
      「もとのタイトルの方が断然好みですし」
      私も、そう思います。。。
      2014/05/09
  • 目につくほとんどの代替医療の「科学的根拠」が説明されている。
    一刀両断にバッサリ切り捨てているという類のものではない。
    そう、こう表現する以上、バラしてしまうと、ほとんどの代替医療は、残念ながら「プラセボ効果」以上の効果がないという結果が出ているのだ。
    そこまで精査な検証結果が出ているのに、なぜ表面化しないのだ?という驚きがあった。
    主にページが割かれているのが、「鍼」「ホメオパシー」「カイロプラクティック」「ハーブ療法」である。

    「鍼」に関しては、ある痛みと吐き気には若干の効果ありという結果が出ているそうだが、それ以外にはプラセボ効果以上のものは無しということである。むしろ、刺し方がヘタクソな施術師に当たると死ぬリスクもあるとのこと。実際心臓に穴を開けちゃったというケースもあるらしい。そして、鍼の使い回しで感染症にかかる可能性も低くないらしい。

    「ホメオパシー」に関しても、私はそれほどまでに希釈しているとは知らなかった。利用したことはないが興味はあり買った本がある。積読になったままなのだが。
    この著書で示されているその希釈加減は素人の私でも「それただの水やんか!?」と理解できる。

    「カイロプラクティック」に至っては、歴史にまず驚き、「ストレート」と「ミキサー」と呼ばれるカイロプラクターがいるということに驚いた。まるで違うのだ。この事実は知っているのと知らないのでは負うリスクが全く違ってくる。幼児に対してと、大人でも首をポキポキやり過ぎる(脊椎マニピュレーションと言うらしい)のはやはり相当リスキーという結果が出ているようだ。

    「ハーブ療法」は、そこから薬学が発達してきたという経緯があるので、一概にインチキと言えないところがあるが、しかし今日の「自然のままの状態がいい」というのが微妙なところのようだ。
    そもそも「そのまま」だと「毒素」もあるので、それを取り除いて有効成分だけを取り出す工夫をし薬にしてきたのが「薬学」である。なので、そこを原始に振り戻って、何でもかんでも「自然がいい」という発想がクセものになっているのだ。そのために「自然の乱獲」が行われ、絶滅危惧種になってしまった「ハーブ」が多くあるらしい。そして、今日日の環境である。育った土地によっては汚染された毒素も入ったままになっているということもあるそうだ。そういうものが区別なくアナウンスなく規制なく販売されている。そう本末転倒なことになっているのだ。
    (しかし効くとされているものあるのだが、1種類だけなのだ…。)

    通常医療が厳しい検証義務と罰則等を負っているにもかかわらず、代替医療はなぜにこうも手放しになるのか?そこにリスクはないのか?(実際ある。)そのリスクに対して規制や罰則がこと代替医療に関してはゆるゆるになるのはなぜなのか?
    実際かなりの経済市場にもなっているのに、片方には厳しい基準が設けられ、片方は野放し。
    同じ治療を担うものなら、公平にその「効果」と「安全性」が証明されなければならないのではないか?という視点に基づき、今現在の真実がどうなっているのかを知るために書かれた本である。
    通常医療への不信感が人々を「代替医療」に向けているという要素もあると著者たちは言い、この「科学的根拠」を説明することにとても腐心し繰り返しくどいほど説明がなされている。
    そこには知らなかった医療歴史の史実もあり大変面白かった。
    通常医療自体にもプラセボ効果なことも多いにあるわけで、臨床検証の結果として確実に効く事実と、プラセボ効果の両方を正しく理解する必要があると知る内容である。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「通常医療への不信感が」
      私が知りたいとすれば、代替医療の従事者は、そこに付け込んだ詐欺師じゃないのか?ってコト(鍼灸とか一部は違うと思う...
      「通常医療への不信感が」
      私が知りたいとすれば、代替医療の従事者は、そこに付け込んだ詐欺師じゃないのか?ってコト(鍼灸とか一部は違うと思うけど)
      文庫化でタイトルが変わったのは、反発があったからかな?
      2014/04/17
  • ホメオパシー、鍼、カイロプラクティック、ハーブ療法等の代替医療が効果があるのか?を科学的臨床結果を元に検証した本。
    東洋人として「鍼に効果がない」といわれると非常に不本意なんだけど、英米の鍼灸師のあやしさの方に愕然とする。というか本家本元の中国があやしいのか。。。鍼で「病気が治る」と言われると確かにうさんくさいのだが、我々日本人にとってなじみのある鍼って「腰痛をはじめとする運動(含む立つ・歩く)外傷を緩和」したり「凝り固まった筋肉/張りを効果的にほぐす」というもので、本書で効果が無いと断じられているような医療的な効果のために掛かっている訳ではないのだがな、と。でも、来院している多くのオジジ・オババの神経痛には本書の言うとおり効果は無さそうなので「適切な医療を受けられなくする」という意味では医療の革新を妨げているのかもしれない。
    なんにしろ代替医療はごく稀な一部を除いて効果が少なく(個人的には鍼/指圧のマッサージは効果を感じておりますが)、金銭を投下すべきものではないというのは賛意を示す以外ありません。
    サプリメントも含めて駆逐されればいいんだ。

  • たとえ客観的な効果が認められない療法だとしても、その人が満足してプラセボ効果が得られるなら問題ないのではと思っていたけど、この本を読むと考え方がちょっと変わる。この種の問題を考える上での基本文献になるのでは。

  • ワシントンの死因とナイチンゲールの話は面白い。
    しかし、それ以降は科学的臨床試験とプラセボの話ばかりで退屈。
    著者がサイモン・シンで期待してたのに残念です。

  •  代替医療を、通常医療と比較して効果の程を科学的な臨床実験から検証する。メインで検証に使われている代替医療はホメオパシー、鍼、カイロプラクティック、ハーブ療法で、付録としてその他にも幾つか有名な代替医療が扱われている。

     プラセボ効果は医薬品の開発には欠かせなく、無くてはならないが、それに頼ることへの悪影響や科学的な臨床実験の方法、効果のない治療法に頼る心理など医療に対しての見方を考えさせられました。

     少し残念な点は、著者2人は中立を謳っていましたが、初めからやや代替医療に対して否定的な印象を持っているんじゃないかと思えてしまう印象があったところでしょうか。 

  • 医学でも哲学と同じように問いを発することが必要であることに驚いた。心理を探求するのはどの『学』でも同じ事か。

    「彼らは問を発し続け信頼性の高い臨床試験を行なって自らその有効性を証明しないかぎり、鍼療法はいつまでたっても怪しい治療法のままにとどまるだろうと論じた」
    「鍼治療しの多くは、針の基礎にある哲学は一般的な科学とは相容れないので、臨床試験で鍼の有効性を検証するのは不適切だという。しかし、この非難は的はずれだろう。なぜなら、臨床試験は哲学とは関係がないからだ。臨床試験で試されるのはその治療が効くかどうかだけなのだから。」

    また、体験談に関してはこう書いている。

    「科学者がよく言うように、「逸話の複数形はデータではない」のだ。」

    つまり、効くのか効かないのかという単純だが一定したのテストに通ったものを科学的というのであって、常識のことを科学とは言わないということに気づけた。

  •  中国で四千年もやってる事だから、はり治療には効果があると思ってました。しかし、結果はプラセボー以上の効果は何もなし、と。
     まったく関心のないテーマですが、面白く読めました。でも、作者はなぜこの分野で本を書こうと思ったのですかね。なんか、効果がない、と断じているときの書きっぷりがすごかったです。

  • 最上級の良書だが、人に薦めるには覚悟が必要。
    読んだ人は、自分の大切な人をトンデモ医療から守るだけの基礎素養を身につけることが出来るようになるが、自らはプラセボ効果を享受できないようになる。
    第1章で、瀉血、壊血病など、医療の主流が犯してきた間違いと、異端の医療が示した劇的な効果を紹介しながら、第2章以降では現代にはびこるインチキ医療を、それでもあくまで冷静に、斬り捨てていく。
    イギリスの事情に特化しすぎの部分が多いことと、気持ちが入りすぎてか主張が繰り返される傾向がある。
    人に責任を持つ大人であれば読んでしかるべき1冊。

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