ピエールとクロエ

  • 新潮社
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本棚登録 : 35
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105409029

作品紹介・あらすじ

だいじょうぶ、ひと息ついたら楽になる。夫に去られたクロエを励ます義父ピエール。彼が打ちあけた過去は意外なものだった-。

感想・レビュー・書評

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  • 王道を行くようなフランスの恋愛小説。52,4%という離婚率を思うと、結婚と恋愛が1本の途の上に乗らないのもむべなるかな。
    息子夫婦の離婚とその後を核にが日本的と言えば、こちらは離婚した嫁と舅というユニークな設定。
    「実の娘より愛している」と嫁のクローエに伝える。クローエは夫アドリアンへの非難を待っていたのかいないのか?と言いつつ「わたしに期待してもダメ」と尊大な態度も取っている・・理解に苦しむな。

    息子を語るのではなく、50を前にして溺れた不倫の相手との性の日々を語る・・淡々と。聞き手もも淡々なのが面白い。

    舅にとり仕事はゲーム、私生活は成り行き任せ。従い、姑に当たる彼女の想いは外野席。実現不可能な事を夢見て、後悔する男。
    彼から見たら嫁は「可愛い王女様」なのだろう・・分かれた彼女も「王女様」と称するほどだから。
    そのくせ、死の床にある彼女に会いに行くと「吐き気がして」化物に見えた・・傍らに次の彼がいても。

    サガンに似た感覚の文章。1作目はフランスでベストセラーになり、人気作家だろうけれど、私は最後まで読みながらむかむかして仕方なかった。そうそう、「ガープの世界」もそうだった。

  • 恋愛小説。

  • 夫に去られたクロエと、その夫の父ピエール。二人の会話を中心として進む。
    堅物と思っていた義父のロマンティクな告白は、なかなかヒューマン。

  • 息子夫婦の離婚が題材なのかと思いきや・・でした。
    義理の娘が、旦那の親の家に一時的とはいえ、身を寄せるというのが、フランス的なのかなーと思いました。
    離婚した夫婦も、お互い新しいパートナーができても仲良くするとか。
    あと、アジア人がフランス人男性に人気だと聞いたことがあるのですが、正にソレ!でしたね!
    愛と恋とは違うし、さらに恋と生活とも別なのだと思いました。

  • この人の文章が好き!!
    婚活に踊る日本には
    結構ぐっとくるかもしれへんけど
    五割が離婚するという
    このシチュエーションはフランスならでは?!

  • ★★★★★

  • 愛とは、シンプルで、


    とっても、あたたかいもの。

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