世界を食いつくせ! キッチン・コンフィデンシャル・ワールド・エディション

  • 新潮社
3.48
  • (3)
  • (7)
  • (12)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 92
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105411022

作品紹介・あらすじ

「究極の食」を求めてN.Y.の超有名店シェフが旅に出た。サイゴン、ロンドン、トーキョー、モスクワ、プノンペン…。美食家の話題を独り占めにするナパ・ヴァレーのオート・キュイジーヌに舌鼓を打ち、フランスの漁村で甘美な思い出とともに生牡蛎を食す…かと思いきや、サイゴンでは生きたコブラの心臓を口にし、ニッポンで納豆に怯え、カンボジアで銃を乱射する(なぜだ?)。食はどこから来たのか?なぜ人は食べるのか?ドライブ感溢れる筆致で食の根源を問い、異形の食を制覇する、異「食」料理ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  前作、キッチンコンフィデンシャルで当たった著者が、世界中のグルメツアー(B級、現地の食べ物がメイン)に出かける。
     いまのアニマルプラネットの「アンソニー世界を喰らう」に近いスタイル。
    http://www.animal-planet.jp/series/index.php?sid=236

     アンソニーはフグを食べに日本に来た事が記されている。
     毒の強い魚、ということで「痺れるような」ウマさを求めてきたが、実際のフグは極めて繊細な味だった、とのことでちょっと期待外れだったみたい。
     ただ、泊まった旅館の朝ごはん時に出てきた「納豆」と「山芋(マウンテンポテト)」、特に納豆にはいたく閉口した様子である。
     たぶん、彼の中で不味いもの「歴代No1」に燦然と輝いたに違いない。
     
     私自身は納豆は好きである。が、先日、食べてみたところ、たしかにアンモニア臭がした。
     食べなれていたり、文化的なものがあるから、納豆はおいしいといってはいるが、たしかにこれはなれない人にはつらい、と改めて確認した。 

  • ディスカバリーchの「アンソニー世界を食らう」の、アンソニーを知ってる人には、なかなか面白い。元々いろいろひどい人なのだけど、読んでいると舞台裏的な、彼の繊細さなども伺えて良い。食文化の話だけかと思ったら、その国の文化や歴史も書かれていて、読み応えがあった。

  •  ニューヨークのパークアベニューサウス、29丁目との交差点にある高級フレンチレストラン「ブラッセリー・レアール」の総料理長が、本の著者アンソニー・ボーデイン。この本はタイトル通り、彼が世界を食い歩いた記録だ。カリフォルニアで高級料理を楽しんだかと思えば、ヴェトナムではコブラの生きた心臓をいただき、日本では恐る恐る納豆を口にする。その食への探究心もスゴいが、食べるだけでなくその土地をまるごと体験しようというバイタリティがすごい。人として食べるとは、という大テーマを追求するには、その土地の人がやることを全部自分でも体験してみなければと思っているようなのだ。
     珍しい食の本でありながら、旅のしかたを教えてくれる本でもある。ガイドブックで見つけたお店でうまいまずいを語るなんて甘い! その土地の食の真髄を味わうヒントを与えてくれるに違いない。ちなみにアンソニーの食の記録はCSディスカバリーチャンネル「アンソニー世界を喰らう」で観ることができる。

  • ニューヨークのパークアベニューサウス、29丁目との交差点にある高級フレンチレストラン「ブラッセリー・レアール」の総料理長が、本の著者アンソニー・ボーデイン。この本はタイトル通り、彼が世界を喰い歩いた記録だ。カリフォルニアで高級料理を楽しんだかと思えば、ヴェトナムではコブラの生きた心臓をいただき、日本では恐る恐る納豆を口にする。その食への探究心もスゴいが、食べるだけでなくその土地をまるごと体験しようというバイタリティがすごい。人として食べるとは、という大テーマを追求するには、その土地の人がやることを全部自分でも体験してみなければと思っているようなのだ。

    珍しい食の本でありながら、旅のしかたを教えてくれる本でもある。ガイドブックで見つけたお店でうまいまずいを語るなんて甘い! その土地の食の真髄を味わうヒントを与えてくれるに違いない。ちなみにアンソニーの食の記録はCSディスカバリーチャンネル「アンソニー世界を喰らう」で観ることができる。

  • ディスカバリー・チャンネルで放送されている「アンソニー世界を喰らう」を元にした旅行記。番組裏話、というより番組に対する批判もストレートに書かれてるのも面白いけど、彼が世界各地で感じたことがとても素直に書かれていて素晴らしい。どうも、アンソニーは東南アジアがお気に入りみたいね。それにしてもどうも日本というのは食文化一つとってもヘンに敷居の高い国のようで・・・。

  • タイトルの割には本の中に出てくる料理が少しも美味しそうだと思えなかった。
    口が悪かったり、異質な食文化に対する生理的嫌悪感があったりするのは仕方がないことだとは分かるのだけど、調理人であるはずの作者から食べ物すべてに対する愛情が感じられなかったのが読んでいて辛かった。
    作者自身の感情があまり描かれていなかったのが原因なのか、これでは世界中をなんとなく食べ歩いた都会のインテリ調理人の感想文ですらないよなぁ。
    食べ物が出てくる本を読んで空腹感を覚えなかった稀有な本。
    それと元本に忠実なのだろう、やたら読み難いレイアウトだった。ページが縦長で上下の余白がほとんどなく一文が長すぎて目が戸惑っていたよ。

  • SEX,DRUG&ROCK'N'ROLLな一流シェフが世界中の料理を食べ歩くノンフィクション。面白おかしく、スリリングな文章だけでなく、翻訳が素晴しく、どんどん読める。
    この本のクライマックスはP327からのベジタリアンに関するクダリだと思う。彼を支持します。
    アンソニー、最高にクールだぜ!

  • かなりおもしろかった。帯に小さく書いてある「ブラッド・ピットとデビッド・フィンチャーが映画化の噂」みたいなのにひかれて買ったんだけど…。洋書のペーパーバック的装丁も気に入った。内容は、フィクションとノンフィクションの中間みたいな、レストランの裏話。優雅そうなフレンチの世界がセックス,ドラッグ&ロックンロールのノリで埋め尽くされる。テンポ良く、おもしろく読める。これ、かなり、デビッド・フィンチャー監督にやらせたらハマるような気がするっ。ブラッド・ピットはちょっと原作のイメージからすると微妙だが…。(カッコ良すぎる!!) (2003 Feb)

  • 世界中をこのように食べ廻るのはワタクシにとっては夢。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

(作)アンソニー・ボーデイン:米国ニュージャージー州生まれのシェフ、作家、ジャーナリスト、番組司会者。一流レストランの料理長を何年もつとめ、料理業界の裏側を描いたノンフィクション『キッチン・コンフィデンシャル』が大ヒットしたほか、料理業界を舞台としたミステリー小説も執筆している。世界各地に赴き現地の料理を紹介するTV番組『アンソニー世界を喰らう』も人気を博し、エミー賞を受賞。

「2017年 『GET JIRO!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アンソニー・ボーデインの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×