寿命を決める社会のオキテ (進化論の現在)

制作 : 竹内 久美子 
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105423063

感想・レビュー・書評

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  • 経済的に豊かな社会が、平均寿命を決めるというのは、社会の教科書を見れば一目瞭然である。

    しかし本書ではそれに異を唱える。

    人の寿命には生涯に渡りかけ続けられるストレスが大きく影響する。
    そして、そのストレスは、経済的な貧富の差が激しい国であるほど、低所得者にかかりやすくなる。
    そうしたストレスは低所得者の健康に大きな影響を与え、社会全体の寿命を押し下げる効果があるという。

    ゆえに、経済格差の激しい国と経済格差の少ない国では、後者の国の方が平均寿命が長い、というのが筆者の持論である。

    それは、絶対的なものではなく、相対的なもので、定められている事を示す。

    どこの国と比べて経済的に豊かかどうかは、余り重要ではない様だ。

    すなわち、同じ共同体という狭い空間の中で、自分の立ち位置が、高い所にあるか、低い所にあるか、それが、自分のストレスに影響を与え、寿命に影響を与える原因になる。

    個々の自尊心に脅威を与え続けるような社会は、大きなストレスにより短命化のリスクを負っている。
    と筆者は言う。

    日本もそうでなければいいのだが。
    現状、そういう方向に動いている様に思う。

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