小鳥たち

  • 新潮社
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本棚登録 : 86
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105427016

作品紹介・あらすじ

奔放な愛の世界に生きた美貌の女性作家アナイス・ニンが、野人ミラーのすすめで、ある老人のコレクターのために匿名で書いた、13のエロティックな短篇。体験からの深い洞察力と独自の感性をもって美しく開花した、妖しくも純粋なエロス。アナイス究極の情事。

感想・レビュー・書評

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  • 美しいエロティカ
    『ヒルダとランゴ』が好き

  • 三浦しをんさんのエッセーの紹介から
    読みました。
    大人向けー。
    共感とかはあんまりしないかなぁ。

  • 1940年頃にフランスの女流詩人が書いたという短編のエロ小説集。日本の官能小説と異なり、擬声音などがほとんどなく具体的な描写が続くのは驚きであり、そこはかとなく人の孤独さを感じさせる短編の数々でした。「小鳥たち」「2人姉妹」「家出娘」など、エロ小説であるにも関わらず、詩的な余韻が漂い、どれもが最終的に爽やかな印象が残るのは不思議です。

  • 初の官能小説だけど、読むの「リナ」途中で挫折。
    心理描写ないが故の淡白さに、色気が感じられなかった。極めて動物的な行為のみの焦点で、雰囲気や愛、恋心が感じられないのが私には合わない。

  • 1940年から翌年にかけて、ヘンリー・ミラーの勧めで、ある老人コレクターのために書いた『小鳥たち』、『砂丘の女』、『リナ』、『二人姉妹』、『シロッコ』、『マハ』、『モデル』、『女王』、『ヒルダとランゴ』、『チャンチキート』、『サフラン』、『マンドラ』、『家出娘』の計13編の女性の手になる典雅なエロティカ短編集。訳は矢川澄子。『モデル』は確か無削除版のアナイス・ニンの日記にそのまま記述があり読んだような気がする。装丁は中央に孔雀の羽1つだが、これは「デルタ・オブ・ヴィーナス」、恥毛に見える。

  • 三浦しをんさんの書評にて知った作品。上品で淡々としているがゆえのエロスは生半可じゃない。
    作品のどれより、本作が作られた経緯が色っぽいと思う。

  • えろす!

  • 途中で挫折。淡々とした官能小説?どう読めばいいのかわからなかった。

  • 2007.06. やや、読んでしまったよ。しをんちゃんの書評で気になって、ついに借りてしまって。装丁はとても美しくて、内容のエロティックさが反映されます。うすい羽根がひらひら舞い落ちる、短いエロティカの群舞という感じ。表題「小鳥たち」が1番変態チックだったなぁ。でも、嫌いな感じじゃない。

  • 20世紀を代表する女流官能文学を生んだ作家が、匿名でただお金のために書いた短編集。純粋に快楽を与えるためのポルノグラフィーとして書かれたために、良くも悪くもアナイス的な哲学(=理屈)がなく、そこが却って好きなのです

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著者プロフィール

アナイス・ニン(Anaїs Nin)
1903年、フランスはヌイイ・シュル・セーヌで生まれ、1977年、闘病の末、癌でロサンゼルスにて生涯を終える。11歳の年に母親と弟たちとともにアメリカに移住した。1930年代初頭に夫の転勤に伴いパリに居住し、作家活動を始める。40年から50年代のアメリカにて小説を発表し続け、60年代半ばに日記の出版で名声を得る。74年にダートマス大学より名誉博士号を授与される。日本へは小説『愛の家のスパイ』が河出朋久によって紹介され、66年来日に際し大江健三郎、江藤淳らとの会談が『文藝』に記録されている。89年に実弟ホアキン・ニン・クルメル、カリフォルニア州立大学バークレー校音楽学部名誉教授は来日して、関西の大学での講演やピアノ演奏会を果たす。

「2023年 『四分室のある心臓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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