ダンテ・クラブ

制作 : 鈴木 恵 
  • 新潮社 (2004年8月26日発売)
3.28
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  • レビュー :22
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105447014

作品紹介

1865年。南北戦争の傷痕も生々しいボストンとケンブリッジで、猟奇殺人が続発する。犯行の手口が表わす意味に気づいたのは"ダンテ・クラブ"-詩人ロングフェローを中心とする文壇の重鎮たちだけだった。『神曲』初のアメリカ版翻訳を終えようとする彼らに挑むかのように、犯人は『地獄篇』に描かれた劫罰を模していたのだ。誰も知らないはずの作品の模倣犯-自分たちへの嫌疑はもとより、さらなる凶行の可能性、ダンテのアメリカにおける未来に危機感を抱いたクラブのメンバーたちは象牙の塔を飛び出し、知力を結集して巷間に犯人を追う。

ダンテ・クラブの感想・レビュー・書評

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  • ロングフェロー、ホームズ、ローウェルが実在の人物だったとは!連続殺人事件はフィクションだろうが、それだけ良くも悪くも心に響き、原動力になり得るような作品を書いたダンテはすごい。

  • ダビンチ・コードの裏でヒットした作品らしい。

    舞台は南北戦争終了後のボストン。ダンテの神曲と言っても全然知らんのだがそこに書かれている地獄で罪人が受ける罰をモチーフにした連続殺人が起こり、アメリカで最初に神曲を翻訳した詩人のロングワースとそれに協力したダンテ・クラブと言う実在の人物が主人公。作者も舞台になったハーヴァード大学の英米文学卒の講師ででダンテ研究が専門。

    380ページで2段組と重いです。序盤は物語に入って行けずやや苦労した。個人的にはダビンチ・コードの方がスピード感が有って好き。

  • 本格ミステリを期待して買ったので、ちょっと期待はずれかな。
    どちらかというと、文学的。
    途中で何度か挫折しかけたけど、
    ちょうど良い具合に新しい殺人が起きるので
    何とか読みきれましたw

    ただ、実際の人物を(しかも集団で)
    このような形で小説にできるという点では
    非常に優れた作品だと思う。
    生半可な時代検証ではできない技です。

    ダンテの『神曲』やロングフェローの詩を
    読んでみたくなりました。

  • ダンテの詩での見立て殺人をダンテ翻訳をしていた詩人たちが解決する話。とにかく長い。それもあまりストーリーと関係ないような登場人物たちの背景が長々とあり、テンポが悪い。もう少しそのあたりが省略されて、テンポが良ければ面白かったのに。

  • 歴史ミステリってかんじかなと思いきや殺人事件が起きるミステリでした。
    犯人の動機とか行動とかがうううむ…?って感じでしたが、主人公メンズが実際の人物なことで色々調べて二度おいしかったり、南北戦争時代の雰囲気が味わえたりでよかったです。

  • ダンテ「神曲」の見立て殺人が起こるミステリ。と聞いて見立て殺人大好物の私は飛びつきました。……うわあ、とんでもない殺され方だなあこれは。蛆が嫌です……インパクト抜群。
    でもメインは「歴史ミステリ」のようで。「神曲」の翻訳を巡るあれこれの事情が読みどころ。少し小難しいですけどね(苦笑)。
    「神曲」の内容は知らなくてもあまり問題なし。これを読むと、どんなものなのか気になりました。

  • 南北戦争後のアメリカ。「汝ら われをくぐる者 いっさいの望みを捨てよ」

  • 人格者たるロングフェローを中心に、50〜60代の学者たちの友情がよい。

  • 思っていたほどではなかった…

  • 物語を書くことに精通した人、ではない人が書いた本であることは確かだ。物語の進み方がたどたどしい。これは翻訳者の問題ではなく、原文のせいだろう。もっともそんなことを思うのは速読可能なダン・ブラウン著「天使と悪魔」と比べてしまうからかもしれない。「天使と悪魔」と似て非なる本だが、そうほめるほどのこともないような気がする。共通するのは、よく調べました、ということか。もっともパールさんは本当のダンテの研究者だから当然のことなのかもしれない。
    進展のない部分をばっさりと捨て、最後のもたつきも削るとダン・ブラウンになるんだろうなと思いながら読んだ。なんだか不毛な読書だ。
    読者のことを考えているようでダンテも神曲も知識は不要に作られている。それは意識したようだ。でもそれがいいことなのかどうかは別のことだ。多分神曲に関する知識は必要、としておいた方がよかったと思う。そうしなかった分、どうしても軽くなる。説明が長くなる。そこが致命的かもしれない。個人的には平沢弥一郎編訳「絵で読むダンテ『神曲』地獄篇」が訳に立った。この本を横に置いて読み進むとすぐに参照出来て事件の先を読むことが出来た。
    とはいえ、読み終えてほっとしている。この著者は次の本は書けないのではないか、と思う。学究の世界に戻った方がいい。

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