孤将

  • 新潮社 (2005年5月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784105757014

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

孤独と愛、そして戦の中での心情が巧みに描かれた物語は、李舜臣将軍の壮絶な人生を通じて、読者に深い感動を与えます。かつて艦隊を率いていた彼が、官職を失い、一兵卒として再び戦場に赴く姿は、虚しさやもどかし...

感想・レビュー・書評

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  • かつて率いていた艦隊もなく、官職も取り上げられた李舜臣は、囚われていたソウルの義禁府から釈放された。彼は朝廷の命令により、一兵卒として従軍すべく南海に向かった。そして、全羅道順天の都元帥府に出頭して、白衣の従軍が始まった。1597年(丁酉年)の夏、慶尚、全羅、忠清の三道水軍は巨済島北の漆川梁沖合で全滅した。三道水軍統制使だった李舜臣は、王命により逮捕された…。豊臣秀吉が開始した壬申の乱(文禄・慶長の役)で日本水軍を迎え撃った李舜臣の話である。原題は、칼의 노래(刀の詩)。

  • 李舜臣将軍率いる朝鮮艦隊と豊臣秀吉の将、小西行長軍との戦、壬辰倭乱の海上戦争小説 全編を李将軍の心情が表現されている 孤独、虚しさ、もどかしさ、民への愛、自然の美しさ 死に場所を意識しながら、最後の戦に臨む

  • ふむ

  • キム・ミョンミン主演の韓国ドラマ『不滅の李舜臣』の原作本を、北朝鮮からの帰国者、蓮池薫さんが翻訳。当時の朝鮮の匂いを感じられた。名作だと思う。

  • 李舜臣に興味があったのと、訳者が蓮池薫さんということで興味を持ち、読んでみました。が、ちょっと読んでみようかなというには少々難しいように思いました。地名がたくさん出てくるせいかなぁ…

    壬辰の乱(日本史でいう文禄の役)の海戦で功を挙げた武将にもかかわらず、王の猜疑心のために位を剥奪され一兵卒となって次の戦いを待つ…そんなところから話が始まります。

    この時代の王って誰だっけ?あぁ、そうそう、宣宗。『王の女』で光海君たちが王の気まぐれに右往左往させられてたっけ…などと、背景を韓国ドラマで得た知識で埋めながら読み進めました。李舜臣の視点・心情で描かれていくので、うっかりすると回想だったりして油断も隙もないのだけど、嘆くばかりで何の力にもなってくれない王、可愛がっていた息子の死、あてにできないばかりか機嫌を取らなければならない明の援軍…そんな状況の中、王に忠誠を尽くすというよりも自分が豊臣の軍を打ち破りたい、この時代、不忠と取られても仕方のない気持ちに突き動かされて、生き残るためというよりはむしろ死に場所を求めるかのような最後の戦い。孤高の武将の心情というのはこういうものなのかと、やるせない気持ちになりながら読みました。

    きれいごとではない戦の描写は血の臭いがして夢に見そうでしたが、添付された海岸部の地図を見ながら航路をたどってみたり、刀を持つものには民を守る責任があるという言葉に日本の武士とは違うかも…と思ったり、それなりに咀嚼して頑張って読んだつもりです。

    違和感があったのはソウルという表記。韓国歴史ドラマを見ていてもソウルと呼ばれるのを聞いたことがなくて、どうしても現代の都市のイメージ。この時代なら漢城じゃないの?と思いながら読んでいたのだけど、読み終わってから調べると、漢城と書こうが漢陽と書こうがソウルと読んでいたようで…ソウルというのは都の意味だそう。ふーん、そうなんだ、勉強になりました。

    逃げ回るだけで戦う気なしの王、おいしいところだけをさっと持って行こうと狙っている明の援軍、どうしても領土を広げたかった秀吉…いつの時代も上に立つものの気紛れに迷惑するのは、その土地に暮らす民。

  • 李舜臣が主人公の歴史小説、だけど一人称で描かれているからか歴史の一場面というよりは人間の内面の物語。国を守るということ。戦の是非は何にあるのか。敵である日本軍を見つめる目はけして恨みや憎しみだけではない。舜臣の心にある刀はどう研がれ、誰に何に向けるのか。文章も飾らない言葉と美しい描写が混ざり合って好き。

  • 李舜臣の伝記。朝鮮は官僚の国。そこで民のために戦うのは壮絶に孤独。まさに孤将。

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著者プロフィール

著者:金薫(キム・フン)
1948年ソウル生まれ。
長編小説『狐将』、『月の向こうに走る馬』、『ハルピン』、
小説集『そこにひとりで』、散文集『鉛筆で書く』
などがある。

「2023年 『火葬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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