スコットランドの黒い王様 (Shinchosha CREST BOOKS)

  • 新潮社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105900106

感想・レビュー・書評

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  • 映画は観ていないけど、よく映画化できたなと思った。名優フォレスト・ウィテカーといえど、難しかったろう。アフリカに行く西欧の医師が必ずしも高い志がある訳ではない。そういう人だから、アミンに利用され、逆らえもせず、完全服膺もせず、中途半端で、最悪の犯罪に巻き込まれる。少年を救えなかったのが最大の痛恨事。これに比べれば、破れた色恋の痛みなど…ユーモアにまぶされたアミンの残虐さ。ヒトラーにはこの笑いはなかったな。

  • 映画「ラスト・キング・オブ・スコットランド」の原作本だということで、映画を見ていないのですが手にとって見ました。
    これは実話を基にしながらもフィクションを交えた話だそうですが、圧倒的な現実味がありました。虐殺の様子は本当に凄惨で、映像では絶対に見れなかったであろうと思います。アミンの描写は恐ろしくもあり、且つ魅力的でもあり、語り手であるスコットランド人医師に少なからず感情移入できました。アフリカの歴史につい点も少し理解を深めることが出来ました。

  • アフリカの小国ウガンダの暴君アミン大統領の主治医に望むと望まずと成り行きでなってしまった男の回想。狂気と無邪気と残虐さが同居した男が持つ不思議な魅力。アフリカの歴史の複雑怪奇な側面も感じ入る。

  • 私が初めて翻訳した小説。いま振り返ると、大変なものに当てられた、という驚きより、偶然にしてすばらしい作品に深く関わることができた歓びの方が大きい。イングランドとスコットランド、大英帝国とアフリカ、二重の支配構造が、虚実の織り交ぜられた壮大なストーリーから浮かび上がってくる。日本語版は表紙もキュート。目下、映画化が進められている。出版後、この小説の舞台に出かけて新しい知識を得たので、この機に改訂版を出せないかなあ。よろしくお願いします。

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