コールドマウンテン (Crest books)

  • 新潮社 (2000年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784105900175

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  •  小説『コールドマウンテン』(1997)は、米国ノースカロライナ州出身の作家チャールズ・フレイジャーが紡いだ名著☆
     時代は南北戦争の末期。兵士となったインマンと故郷に残されたエイダ、恋人たちが幾多の困難を経て再会を果たすまでを描いた、激動の巨編です!

     見事な映画化(https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/B002W71TGI)もされていますが、尺の問題か男性側のシーンが少ない(ように見えた)し、お二人が最初と最後しか触れ合わないため、意外に恋愛成分が少なく、不思議なイメージがあります★

     一方、フレイジャーによる小説は、すべてが丹念です✧
     荒れ果てた屋敷で恋人の帰りを待ちわびて、手紙を書き送る彼女。その身を案じ、危険を冒して故郷へ向かう負傷兵。小説で読むと、やはり(?)激しく盛り上がる熱愛カップルの物語です★

     アメリカの歴史や戦争事情がうかがえる部分が、意義深い☆ この点は、文字で丁寧に説明されるから、余計にそう感じるのかもしれませんが。

     インマン篇は、彼が死罪も覚悟をして逃亡の旅をする過程が、くわしくせつなく、心を揺さぶります。脱走狩りなんてのもあったのが当時の現実で、インマン篇は試練の連続です!
     そして、エイダ篇。彼女は、教養があっても実生活に役立つ技から切り離されていた令嬢で、父の死により窮地へ。大事なときに限って彼氏はいない……★ ところが、ある人物から北の大地に根づいて暮らす術を仕込まれ、パワーアップ✧ するのです。

     恋は淡雪のように美しくはかなく、読んでいると一抹の不安を覚えます。再会したら二人はどうなるの? 弱さが魅力という場合もあるもの。自立した彼女はかっこいいけど、彼が好きになった彼女とは違う姿になってしまっても、受け入れてもらえるのかい。
     なんと、この疑問への答えはなく、物語は終わってしまうのです★ 書かれていないともっと気になる……
     男性に頼らずとも生きていけそうな女性は愛してもらえますか? 時代を超えた関心事です。

  • とてもスケールの大きなお話だけど自然の描写が細かいです。
    南北戦争の歴史やブルーグラスなどのフォークロアな音楽にも興味が湧いちゃう。


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