素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105900496

作品紹介・あらすじ

2,3,5,7,11,13…規則性があるようで、気まぐれな振る舞いで数学者を惑わせる素数。「数の原子」と呼ばれるこの素数に取り憑かれた数学者は数多い。大数学者ヒルベルト、「数学界の貴族」ボンビエリ、「魔法使い」エルデシュ…。「フェルマーの最終定理」以上の、世紀をまたぐ超難問「リーマン予想」を軸に、変人から天才に到る数学者たちの横顔と挑戦を描くノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 【配架場所】 図・3F開架
    【請求記号】 412||DU
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/162633

  • リーマン予想をメインに置いた素数に関するいろんなお話。
    訳者あとがきにも書かれてるけど、フェルマーの最終定理は一般人にも
    わかりやすいけど、リーマン予想はゼータ関数に複素数を与えたときの
    分布に関するものなので4次元の世界になってしまう。
    でもこの本では「正確なことはわからんけど、とにかくゼロ点とかいうものが
    全部南北1/2に乗ればいいのね」という方向に持っていっててこれが成功してるな。

    もちろんRSAにも触れられているのだけど、これもかなりわかりやすい
    説明だったと思う。私もちゃんとはわかってなかったよ。
    私としては「素数公式」なるものがあるとは知らんかった。かなりびっくり。
    あとは素数と量子力学の関係とか、その絡みであの"42"がキーワードになる
    (ちゃんと本文でも触れられている)とか。面白うございました。

  • 1

  • 文学

  • タイトルが素敵です。
    “「数学界のワグナー」リーマンは、雑音としか思えない素数に潜んでいる
    繊細なハーモニーを耳にした。”
    -あらすじより

    理数理 テユソ||10||1 11536939

  • リーマン予想に挑む数学者たちの軌跡。
    数学的なことは全然分からなかったけど、リーマン予想を証明する過程でいろんなものが生み出されていく過程に胸が熱くなった。
    数学の公式を利用した物理学が天文学の分野で活かされていて、ピタゴラスが「星は動きながら音を出す。そして宇宙は音楽を奏でている」という言葉を残したように、独立しているであろう学問が実はすべて結びつきがあるのにロマンを感じる。

  • リーマン予想を証明しようとする数学者たち。没後何十年経った後でも数学界の最先端にいるリーマン。独房の中で証明を試みるヴェイユ。時計計算機とか、ゼロ地点とか、数学的なことは全て何のことかさっぱりでしたが、数学を音楽に、素数の並びをオーケストラに例えていたので、面白く読めました。数学者たちの熱い想いが伝わってきます

  • この本が書かれて10年が経っている。数学の世界はまた何か発見したのだろうか?だが、この綿々と続く正しい証明への希求はそのままだろう。難しい数学を扱いながら(実際よくわからない)歴史と数学者個々人の人生、研究を的確な文章で、少しミステリーを読むような味付けをして一気に読ませる、とても面白かった。

  • 古い時代から現代まで、ずーっと続いている素数の話。こんなにスリリングなものは、なかなかないと思うし、これがまた現在進行形なのも楽しい。

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