- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105900632
作品紹介・あらすじ
ある土曜日の朝4時。ふと目が覚めた脳神経外科医ヘンリー・ペロウンは窓の外に、炎を上げながらヒースロー空港へ向かう飛行機を目撃する。テロか?まさか?弁護士の妻、ミュージシャンの息子、詩人となった娘…充足しているかに見えるその生活は、だが一触即発の危機に満ちていた-。名匠が優美かつ鮮やかに切り取るロンドンの一日、「あの日」を越えて生きるすべての人に贈る、静かなる手紙。ブッカー賞候補作、ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞受賞。
感想・レビュー・書評
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2月12日読了。
とても良い作品。田尻芳樹先生の論文も読了。 -
途中放棄 2013.09図書館
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冬のロンドンの朝4時半、脳外科医ヘンリー・ペロウンの土曜日は始まりました。静かな朝と、幸福感につつまれた彼の目覚めが、精緻に描かれていきます。
未明の窓の外を眺めるうち、流星かと目をとめた光は意外なものの光で、不吉な一日を予感させます。
そんな風にはじまるペロウンの一日をつぶさに描いた作品です。
ぺロウンと大人になった娘や息子との不安定な会話のやりとり、同じ詩人であるがゆえ、確執をもつ義父と娘の再会、家族が集まったぺロウン宅に突然訪れる来訪者。
舞台は9.11後で、米国をはじめとする多国籍軍がイラク侵攻を企てる直前。眼前にあるデモ集会。
価値感の見直しが迫られていた時期に、登場人物ひとりひとりがその時代との折り合いを模索しています。
冷静で緻密で分析的な筆運びは、指折りの脳外科医ペロウンそのものです。同時に不安定な時代と家族をいたずらな誇張なく描きだします。
たった1日のできごとは、読み応え十分でした。 -
静謐な文章の中に、不穏さを孕んだ物語。主人公が幸福な人間というのが、マキューアンにしては珍しい。
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遠くにぼんやりとしていた不安が、恵まれた中流家庭に少しずつ近づいてくる。そして事件。たった一日の出来事をすごく緻密に描写していて素晴らしいけど、ほんの少し退屈でした。
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格の地位を誇る英文学界の手練れマキューアンが贈る最新作、全英ベストセラー。
突発的なテロ、見知らぬ若者の激発、親友との仲違い。なにが起こっても起こらなくとも不思議ではないその日、ヘンリーの周囲は危機の予兆に満ちていた。そう、世界はあの日以来変容してしまったから――。果たして安息の日曜日は訪れるのか -
サスペンスタッチはなりをひそめていますが、登場人物たちをちょっと突き放したようなマーキュアン調は健在でした。ただなかなか物語に入り込めなかったです。もう少し老成してから再読したらいいかもと思いました。
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