いちばんここに似合う人 (Shinchosha CREST BOOKS)

  • 新潮社
3.71
  • (120)
  • (178)
  • (128)
  • (44)
  • (15)
本棚登録 : 2407
感想 : 236
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105900854

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ミニシアターで、
    映画を観ているような…
    そんな気分にさせられる短編集

    理解しがたい、
    変な人、
    と評してしまうような人達が
    たくさん出てくる

    でもその変な人達の思考に、
    ちらっと共感できるところがあったりして、そのことにぞくぞくした

    一編が短いので、読みやすい

  • 「人生ってまったくやってられないわよねえ」とか、
    「なにかいいことないかしら」とか、

    そんなことをつい考えてしまう、寂しい人に寄り添う短編集。
    かくいう私もその一人であるわけなのですが。

    「妹」、「何も必要としない何か」、「2003年のメイクラブ」あたりがフェイバレット。

  • 目を瞑りたくなるような、女性の痛々しさをファニーに笑い飛ばしてくれる短編集。「妹」「何も必要としない何か」「2003年のメイク・ラブ」「モン・プレジール」「あざ」がすき。

  • 第1回(2011年度)受賞作 海外編 第1位

  • ミランダ・ジュライの短編集。主人公たちはみんな痛々しくて、孤独で、読んでいてヒリヒリする。苦手だなーと思いながら読んでしまうのは、きっと見ないふりしていたことに気づかされていく感覚にハマっていくからかな。

  • 誰もが抱えている孤独を、見ないふりも紛わしもせずに、そのまま差し出す
    しんどくなった後、なぜだか強くなれたような気がする

    裏表紙の角田光代さんの書評もよかったです

  • 映画〈ザ・フューチャー〉the future 監督・脚本・主演 ミランダ・ジュライ 2013年1月 シアター・イメージフォーラムにてロードショー!
    http://www.the-future-film.com/

    新潮社のPR
    「孤独な魂たちが束の間放つ、生の火花。カンヌ新人賞受賞の映画監督による初小説集。

    水が一滴もない土地で、老人たちに洗面器一つで水泳を教える娘。英国のウィリアム王子をめぐる妄想で、頭がはちきれそうな中年女。会ったこともない友人の妹に、本気で恋焦がれる老人――。強烈な個性と奇妙な優しさに満ちた16の短篇を、物語の声にぴったりと寄り添う岸本佐知子訳で。フランク・オコナー国際短篇賞受賞。」

  • 以前イラン映画を見た時にも強く感じた、文化の違いによる孤独の質の違いとでもいうものを強く感じさせられる作品だった。もちろん孤独であるという第一義においては国を違えてもなんら変わりはなく、それこそは人類共通と言うべきものなのだろうけれど、その詳細は違うのだなぁと感慨深かった。(幸福にはひとつの種類しかないけれど不幸は千差万別...という感覚に近いかも。)
    著者が映画を撮って演じたり、パフォーマンスアーティストやミュージシャンとして活動しているためもあるかもしれないけど、そういった感覚が映像的に著されていると感じた。

  • この本の面白さをつかむ前に

    なんとなく読むのをやめてしまった。

    またいつか。

  • とっぴなエピソードと不思議な表現。入り込んで同情する、というタイプの小説ではないため、人の寂しさも背負うのではなく、客観的でいられる。
    きっとさみしくなったらまた読む。

全236件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

ミランダ・ジュライ(Miranda July)
1974年、バーモント州バリー生まれのアーティスト、作家、女優、映画監督。本名はミランダ・ジェニファー・グロッシンガー。
バークレーで育ち、16歳から舞台の脚本、監督を務めている。カリフォルニア大学サンタクルーズ校に入学するが2年目に中退、ポートランドに引越してパフォーマンス・アートを始める。1996年に短編映画集製作のプロジェクトを始め、2005年に映画「君とボクの虹色の世界」を監督・主演。非常に高い評価を得る。
2005年から小説の執筆を始めている。代表作に『いちばんここに似合う人』。ほか、『あなたを選んでくれるもの』『最初の悪い男』など。

ミランダ・ジュライの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×