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- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105900915
感想・レビュー・書評
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ノーベル賞受賞者である物理学者を主人公にしたブラックなコメディ。けれども物理学をはじめさまざまな科学分野に対する取材が徹底していて舌を巻いた。日本の小説家は果たしてここまでするだろうか。
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色々読まねばなものを差し置いて一気読み。温暖化、太陽光による代替エネルギービジネスを軸に、過去のノーベル賞を頼って生きる物理学者ビアードの卑小さを風刺する。『素粒子』にも似た読後感だけど、もっとシニカルかつ、我が身に引き寄せて考えずにはいられないところも。しかし所々声をあげて笑ってしまった。
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ドタバタコメディ。終始一貫したドタバタ感がたまらない。
ノーベル賞を受賞した科学者でありながら、女癖が悪く、自己中心的で、自分に甘い主人公のみっともない(?)人生が描かれている。主人公はあまりにも酷いキャラクタなんだけど、どうにも憎めない。そして、残念ながらその自己中心的な考え方や行動には私自身に思い当たる節があるので、読んでいて怖くなってしまってスラスラとは読み進められない。でもやっぱり先が気になって読んじゃう、の繰り返し。こういう違和感のあるストーリーは好き。
因果応報。みっともない大人にならないように、ちゃんと自分を律して生きられるように努力します。