階段を下りる女 (新潮クレスト・ブックス)

  • 新潮社
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本棚登録 : 183
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105901394

作品紹介・あらすじ

もしも二人に、別の物語があったなら……一枚の絵をめぐる哀切のラブストーリー。旅先の美術館で突然再会した一枚の絵。一糸まとわぬ姿で軽やかに階段を下りてくるのは、忽然と姿をくらませた謎の女。40年の時を経て、ほろ苦い記憶が甦る。あの日、もし一緒に逃げることができたならば――。その想いを、物語にして伝える時がやってきた。人生の終局の煌めきを美しく描く、ベストセラー作家の新境地。

感想・レビュー・書評

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  • 男は別れた恋人でできている、って別の小説のキャッチコピーであった気がする。

  • 読書記録です。まだの人は読まないでね。

    ごめんなさい。私には難解すぎる…途中で会話を飛ばしてまった。急いで読むとき「」の会話文ははずさないんだけどな~(^_^;)わざとなのか著者の和訳についての希望がそうだったのかはわからないけど、会話が文学的すぎる!
    結局、登場人物全員、何をどうしたかったんだ~?!
    おばちゃんの理解できる範囲で簡単にいうと、一枚の絵のモデルの女性(と絵)を夫、描いた画家、その間のトラブルを解決しようとした真面目な弁護士の三人の男が取り合いっこするおはなし。あぁ、こんなふうにしか内容をまとめられない自分が惨めだなぁ。

  • 冒頭の「階段を下りる女」と題された絵の描写と終盤に描かれる階段から下りてくるイレーヌの姿。絵ととも行方をくらました40年前のイレーヌと、最後の夜にボートから忽然と消えたイレーヌ。40年の時を経た追体験のようだ。
    年老いて余命いくばくもないイレーヌとの短い共同生活。若き日の初恋の痛手が棘のように刺さったまま本当の愛を知らずに初老を迎えた主人公は、イレーヌとの間で起こりえた未来を共有することにより真の愛情に目覚めていく。
    大人になり切れない男たちの再生のための物語。

  • この物語は、ナチズムなどの歴史的な問題が絡むわけではないが、主人公の中に過去とのわだかまりがあり、その鍵となる女性との再会によって再び過去と対峙するという構図は、まさに『朗読者』そのものである。
    ところで、イレーネ・アードラーという名前は、どうしてもアイリーン・アドラーを想起させる。シャーロック・ホームズの登場人物で、名探偵を出し抜いた唯一の女であり、彼が愛したただ一人の女性である。後書きを含めこのことに触れられてはいないが、ミステリ作家でもある著者が、この名前を知らないはずはなかろうと思う。

  • 冒頭から話の行く末がどうなるのか分からず、大いに期待を抱かせたが、途中からは思っていた以上に内容が薄い印象だった。別な言い方をすると役者も話の設定も申し分ないのに、ストーリーがスカスカな映画のようだった。癖の強い脇役だらけなのにもったいない。あるいはそういうふわふわした感じが着地点であったのか?作品としての深みが欲しかった。 63

  • なんだか入り込めなかったわ。いっそ映像で見た方がぐっと来るのかもしれん。掃除機のように吸引力のあるイレーヌ。彼女に固執し翻弄される男達。野生の狐のように誰にも掴まらないわよ、特に心はね!

    という流れなのかと思ったが、最後は病魔に冒されて身動き取れなくなってしまう。
    そんな時に彼女の元に添い遂げるように主人公は生活を共にするが、やっぱり独りで死にたいんだろう。彼女は独りでないと、本当の意味で呼吸ができないんだ。でも世間は孤独死とか言うんだよね。ステレオタイプだけな人生はやだねえ。

  • 「階段を下りる女」という絵を偶然出張先のアートギャラリーで見て,一気に思い出が蘇る.絵の女イレーネを探して島に渡り過ごした日々.あったかもしれない未来を語りながら癒されていく主人公と静かに激しく死を見つめるイレーネ,そこに漂う切り取られた時間が美しかった.再生の物語.

  • 鴻巣友季子の2018年のベスト。

  • この物語の、どこを掬いとればいいのだろう? 愛について? 老いについて? 女と男、そのささやかな「分かり合えない」について?
    ただひとついえるのは、水がどこを掬っても水であるように、この物語には常に確固たる「時」が流れているということ。

    主人公と彼女が最後まですれ違うの、月みたいに狂おしく切なかった。

  • 『週末』に続いて読んだからと思うけど,またテロかと思ったり。でもそれだけ重い事実なんだろうなと思う。
    登場人物にあまり感情移入できなかった。『週末』の方が好きかな。

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