憂鬱な10か月 (新潮クレスト・ブックス)

制作 : Ian McEwan  村松 潔 
  • 新潮社
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本棚登録 : 171
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105901479

感想・レビュー・書評

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  • 赤ちゃんから見た両親、不倫、社会をややニヒルな目線で書いた作品。
    現代のハムレットなんていうので期待したが、それほどではないかなー。本家の迫力は無いし、訳も分かりづらい。
    でも、赤ちゃんにもし、全てが見えているとしたら…そういう目線では面白い作品だった。

  • 面白い。
    表現が難しい系。

  • 実は見えてたりするんじゃないか、
    胎盤から出てくるときに、スッポリ記憶だけ落とされてくるんじゃないか
    可能性はありそう

  • 「胎児版ハムレット」との触れ込みだったが、肝心のハムレットの内容が朧気だったので新鮮な気持ちで読んだ。ウィットに飛んだ皮肉と度々挿入される詩の一節一節が読んでいて心地いい。必要以上に汚い台所の様子や露骨な性描写(確かに臨月の胎児としてはたまったもんじゃないだろうけど)も含め、全編通して陰湿で意地悪なのに読後感は爽やか。本家「ハムレット」を読んでから再読してみたい。何気に作中にスマートフォンが登場するぐらい発行が新しい小説を読んだのは久しぶりで、けっこう驚いた。

  • ラストの神々しさに息をのむ。愚かな現実でありながら、この希望に満ちた穏やかな感覚は何だろう。翻訳の長文に苦戦したが、忍び寄る犯罪の気配に胎児の運命が気になって何とか終わりまで辿り着いた。母親と対面した“彼”の「この顔のなかに全世界がある」や「容赦ない愛情に人生を盗まれる」等々、ウィットに富む表現にも助けられる。
    多くを赦され愛されているのは母親の方だと気づいた時、胸に込み上げてくるものがあった。

  • 初読

    胎児版ハムレット。なるほどー。
    「シェイクスピアって基本独り言だから」
    を思い出す、独り言王子ハムレットのように
    胎児視点のモノローグ。
    訳者あとがきにあった、この著者はいつも綿密な取材をして書くけれど
    この作品は机上で想像だけで楽しみながら書いたと。
    そんな一種の休暇の産物、なかなか面白かった。

    エロディとクロードの関係は結局のところどうだったのか。
    そして、
    ・物を蔑視することは、その秩序や清潔さを蔑ろにすることは、
    法律や、価値観や、人生そのものを鼻で笑うのと同じ領域に属するのではないか。
    犯罪者とは秩序から逸脱した精神に他ならないのだから。

    とあるように、部屋は片付けて清潔に住みましょうw
    逃亡の用意にも手間取るしね!!

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