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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784105901707
作品紹介・あらすじ
男はバッグの落とし主に恋をした。手がかりは赤い手帳とモディアノのサイン本。パリの書店主ローランが道端で女物のバッグを拾った。中身はパトリック・モディアノのサイン本と香水瓶、クリーニング屋の伝票と、文章が綴られた赤い手帳。バツイチ男のローランは女が書き綴った魅惑的な世界に魅せられ、わずかな手がかりを頼りに落とし主を探し始める。英王室カミラ夫人も絶賛、洒脱な大人のおとぎ話第二弾。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
魅力的な恋愛小説が、パリの街を舞台に繰り広げられます。書店主の男性が偶然拾った女性のバッグには、赤いモレスキンの手帳や香水瓶、著名作家のサイン本が入っており、彼はその中から彼女の秘密に迫っていきます。...
感想・レビュー・書評
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深夜、ロールは通りすがりの男にハンドバッグを奪われる。早朝、ローランは街角のゴミ箱の上にハンドバッグを見つける。パリの街での粋な恋の物語。癖になる独特な文体、爽やかな読了感の中篇。ローランの娘クロエが印象的。モレスキンは有名な手帳。「訳者あとがき」も良かった。
先に読んだ『青いパステル画の男』より良かったです。著者が世界に注目された『ミッテランの帽子』、また、本作中に実名で登場するモディアノの作品も読んでみたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誰かのバッグの中身を見せるのが流行っているのかそういった特集をよく見かけるけど、今回のはそれらとは毛色が違ったスリルがあった。
中の小物から女の秘密に近づいていくところまで何もかもが魅惑的。舞台のパリどころかフランスにすら行ったことがないけど、映画に見るような憧れが沢山散りばめられていた。
そもそも書店長が主人公って時点で個人的にはポイントが高い笑 現地では閉店した本屋も多いと小耳に挟んでいたけど、まだまだ文学や本屋が重要視されている土地なんだと羨ましかった。
フランスらしいって言うのかな。
作中登場する物の香りがどれも豊かで、今でもしっかりと記憶に染み込んでいる。雨に香水、ロールの部屋、そしてポトフ。
恋愛小説は確かに夢心地になるけれど、自分なんかは突然アウェーになりやすくてたちまち引き離されてしまいがち。
今回は、少なくともアウェーにはなっていないはず。まだ見ぬ相手に想像をめぐらすパターンだからか、かろうじて「憧れ」の範囲内にとどまれた気がする笑
終始脳内で優雅に映像化されていた。おまけに香りもついてくる4Dと来たもんだから、思いがけない贅沢をした気分。 -
顔も知らない二人の男女が出会うまで。
パリの書店主は拾ったバックを頼りに女性を探し、女性は顔も正体も明かさず姿を消した書店主が気になり探し始める。
出会わずに愛情を深めていく過程が見どころ。 -
「書店主が拾ったバッグには、赤いモレスキンの手帳が入っていた。」という帯の文と装幀に惹かれて手に取った本。
舞台はパリ。ひったくりに襲われてバッグを奪われ、けがで意識を失う女性。次の日、男性がハンドバッグを見つけ、警察に届けるも忙しくて受け取ってもらえず(!)、つい中を確認したところ、赤いモレスキンの手帳に日記とも独り言ともとれる書き込みがあった。
これだけでも気になるのに、ハンドバッグにはさらに、謎が多く伝説となっている作家のサイン本が入っていた、となれば、書店主の男性が持ち主の女性に会わずして恋に落ちてしまうのも仕方がないかもしれない。
ちょっとレベルは違うかもしれないが、電車の中で誰かが読んでいる本が思いがけず自分好みだったりした場合、急に親近感を覚えたりするようなものだろうか。本好きなら、わかるわかる、とうなずきたくなるシチュエーションである。しかも二人は、離婚歴のある中年の脱サラ書店主と、同年代の女性金箔職人というしぶさ。若くはない男女だからこそ、おずおずと近づいていく様子がなんともいとおしい。
この本のキャッチコピーは「大人のためのおとぎ話」である。たまたまだがクリスマスに手に取り、心がほっこり温まった。
ただ、これが日本なら、と考えると、どうしても「人間椅子」のイメージになってしまう。おしゃれで大人の町、パリだからこそ成立する話なのかもしれない。 -
この本を知ったのは、いつだったか、東京は丸ノ内の丸善のなかをブラブラしていたときのこと。当店売れ筋トップ10みたいな棚があり、この本が1位だった。知らない本だった。ほかの書店じゃそんなランキングじゃない気がして、丸ノ内のソフィスティケートな人々に人気の本ってどんなだろう…って気になっていた。赤いモレスキンの女…タイトルも装丁もステキ…
まるでフランス映画を見ているような作品。おしゃれ…!いやこれはきっといつか映像化するに違いない。観たい。そして私もパリの街なかでこんな出会いをしたい…(?)
物語はこんな感じ:
アラフォーの絵画修復師の女(夫と死別)は、夜中のパリの街なかでひったくりに遭い病院に運ばれ意識不明。
翌朝、脱サラして本屋を営む中年の男(子持ち離婚済)がパリの街なかで道端に転がるハンドバッグを拾う。
男はハンドバッグの中身を頼りに持ち主を探そうとする。ハンドバッグには赤いモレスキンの手帳。持ち主の好きなこと嫌いなこと怖いことについての散文が書きこまれている。だんだん持ち主のことが気になる男。
男は高校生の娘の力も借りながら、少しずつ持ち主の女を推理し、やがて本人を探し当てるが…
女は目を覚まして自宅に戻り、ハンドバッグを届けてくれた本屋の男について同僚から話を聞き…
…
話の展開としては想像の範囲内なのだが、いかんせん、すべての設定とイベントがおしゃれすぎて。す、すてき〜〜、うっとり、となりながら読んだ。満足の読後感。ヨーロッパ旅行をした気分。 -
『ミッテランの帽子』で一躍有名になった著者が同作から2年後の2014年に出版した小説。
前作は1980年代だったが、今作は現代のパリが舞台。主人公は書店主の男性と金箔職人の女性。小説からフランスの街の様子、フランス人の人付き合い、生活様式、家族のつながりやティーンエージャーの様子など、日本とはまた違う文化を窺えるのが面白かった。映画『アメリ』に全体の雰囲気が似ている印象。偶然の重なりが導く物語を読み、こうなりたいと思ったら迷わず行動すべきということだなぁと妙に納得してしまった。 -
素敵なお話でした。
ただ、知らない男性に自分の部屋に入られていたと知ったら、ちょっと不気味というか怖いですが。
最後に書店長に女性が言った言葉がなかなか面白いなーと思いました。 -
裏表紙に書いている「大人のためのおとぎ話」というフレーズがぴったりな作品。
深夜の帰宅途中に、一人の女性がハンドバックを盗まれるところから物語は始まります。
後日、偶然にもその盗まれたハンドバックを拾った書店主の男性が、バックの中身のわずかな情報の中から持ち主を探し出し、次第に不思議な恋に落ちていく。
ざっくり紹介するとこんな感じです。
読んでる途中で、ん?この男性ちょっと怖くないか?と思うところもあったんですけど、最後まで読むとその違和感もなくなって綺麗におさまりました。
英国王室カミラ夫人がコロナ禍で
「大切な人から隔離されたとき、人は読書に癒やしを求める」
という言葉を添えて
「正真正銘の本好きが選んだ一風変わったブックリスト」の九冊を選び、その中の一冊が本書のようです。
アントワーヌ・ローランの次の作品が楽しみです。 -
素直に好き。『ミッテランの帽子』に引き続き、お気に入り登録確定。人生の楽しさ、読書の楽しさのダブルテイストで、ずっと味わい続けたい読書。作品そのものが読書や本へのオマージュとなっているのが素敵だ。
いやいやでも、登場人物のキャラが違えば、かなり危ないストーリーだぞ。 -
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現代のパリ。
パリの書店主が拾ったバックに赤いモレスキンの手帳が入っていて…
まだ見ぬ持ち主に心を動かされて物語は始まる。
書店を通じて街の人々が交流し、繋がっていく様子が印象的。
書店主ならでは…の「本ほど信頼できる友はいない」というヘミングウェイの言葉の引用。
大切な人から隔離された時、人は読書に癒しを求める。このフレーズがお気に入り。
まさしく運命的な出会いを感じた大人のためのおとぎ話。
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新潮クレスト・ブックスフェア 2021-2022 赤いモレスキンの手帳 2022年版 プレゼント | News Headlines | 新潮...新潮クレスト・ブックスフェア 2021-2022 赤いモレスキンの手帳 2022年版 プレゼント | News Headlines | 新潮社
https://www.shinchosha.co.jp/sp/news/article/2685/2021/10/11
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大人のおとぎ話という言葉が本当にぴったりの読後感でした。
パリを舞台に大人の男女が本当に奇妙なきっかけで導き合われていくストーリーの中に、
2人が本好きである事や書店についての細かい記載が多分に含まれていて、本好きとしてはそういう部分でも楽しかった。
パリの大通りのカフェのテラス席でエスプレッソを飲みながら本を読む描写なんて、サラッと書いてあるけどめちゃくちゃかっこいい。
キーアイテムとなるモレスキンの赤い手帳ひとつとってもすごくお洒落に思える。
地名やフランスの著名な作家に対する部分などはわたしの知識不足もあってすっと頭に入って来ない感じがしたけれど、物語の大筋としては読みやすくて楽しめました。
前半と後半で立場が逆転するのもいい。
ただ、途中までひとり置き去りにされている猫の安否が気になりすぎて気が気じゃなかった 笑
主要人物2人の名前がローランとロールで、たまに読み間違えて頭が混乱することかあったのですが、
フランス語だとスペルや発音の関係でそんなに近い名前って感じじゃないのかなあ。 -
素敵な世界観で最後まで楽しく読めた。
パリの情景が浮かんでくるような、この街ならではの物語。登場人物も愛らしい。
実在する作家・本もたくさん出てくるので、そちらも読んでみたいと思った。
また、翻訳にしては癖がなく、注釈も少なめで読みやすい。新潮クレスト・ブックスは装丁も美しく魅力的で手に取りたい本がたくさんあって悩ましい… -
赤いモレスキンのノートが入ったハンドバッグを
盗まれたロールと、それを拾ったローランの
恋物語。
フランスの小説で、
すごくおしゃれな美しい物語。
海外の物語なので仕方ないかもしれないが、
会話に『』がないので、
誰の発言か非常に分かりにくかった。笑
ストーリー自体は難しくない。 -
ひょんな事から入手したバッグの中の赤いモレスキン。持ち主を限定される物は一切ない中、書店主は想像力を駆使して彼女を見つける。ネタバレになるので後は省略するが、赤いノート、黒猫、パリのカフェなどモノクロの街に色を重ねて行く様な読後感に久々にしっとりとした気持ちになった。冒頭のシーンは恐怖を覚えるが繰り返して読みたい一冊。
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立川のジュンク堂のクレストブックスの棚に、新作の本としてディスプレイされていたのを見て購入した!
初めはタイトルの『赤いモレスキンの女』の"女"であるロールと、彼女の鞄を拾ったローランがあるきっかけで関わりを持ち、会話をし、紆余曲折があって親しくなる、そう言った王道のラブストーリーを想像していた。
でも実際に読み終えて気がついたけど、彼らが実際に会話を交わしたのは本当に終盤のほうだけ。
2人が実際に出会うまでがメインのストーリー。
本来人と出会い人生の中で関わっていく時は、顔を合わせたりお互いに同じ場所に居合わせたり、同じコミュニティや、ツールを用いて出会う。任意で出会うことがほとんどであるけど、彼らの場合は一つのハンドバッグで彼女のことを知り、彼女不在の部屋へ行き彼女の身の回りのものや、愛猫、本棚の本からどんな人物かを推察していく。そして彼女は部屋に唯一残された残された手紙や、友人からの男の特徴、彼の娘の来訪によって彼に近づいていく。とても遠回りをしながらではあるけど、運命という名の元においてはかなり直線的に繋がっているようにも感じられた。
私はこの小説の終わり方がすごく好き♡
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ありそうでなさそうな、けれどもあったっておかしくない。
そんな日常の一歩向こう側にあるような、ストーリー。
フランスの古書店という響きだけで、どこか憧れにも似た
素敵なものを想像してしまうけれど。
そんな古書店の主人が手にした、落とし物から
運命が始まり、最後には………。
前作同様文章も良く、翻訳家と方と作者の方の雰囲気が
合うのかなと思った。
少し単語に引っかかりを感じる部分があり、
数カ所に使われるものだったので、個人的な感想として
−★で★★★です。
アントワーヌ・ローランの作品
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