この百年の小説 人生と文学と (新潮選書)

  • 新潮社 (1974年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784106001581

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  • 初出は「新潮日本文学」の月報で,昭和43年から昭和48年の五年間にわたって連載された.昭和43年は明治100年で,したがってこの本は明治以来の日本の近代小説の成果を人生と文学の関係から考察している.キーワードが章題になっていて「青春」「恋愛」「老年」「少年」「心理」「感覚」「仮定」「社会」「歴史」「滑稽」「西洋」.

    この本を買ったのは私が高校生のとき.現代文のN先生がどういう小説を読んだらいいか迷った時はこの本を読むといいと紹介してくれた.当時の読書量の少ない私にはどれくらいこの本の中身がわかったか全く心もとないが,こうやって読みかえして見ると,鋭い知性と,古今東西の小説をすべて読んでいるのではないかと思わせる該博な知識に圧倒される.文学理論や文学評論にあまり縁のない私も,プロの読みの深さと,それを語る言葉の明晰さに脱帽するしかない.

    今この著者が生きていたらどういう風にこの本以後の50年を語ってくれたのだろうか.気になるところである.

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著者プロフィール

中村真一郎(なかむら・しんいちろう)1918年、東京生まれ。東大仏文科卒。42年、福永武彦、加藤周一らと「マチネ・ポエティク」を結成し、47年、『1946文学的考察』を刊行する一方、『死の影の下に』で戦後派作家として認められる。以後、小説、詩、評論、戯曲、翻訳と多分野で活躍。王朝物語、江戸漢詩にも造詣が深い。作品に『回転木馬』、『空中庭園』、『孤独』、『四季』四部作、『頼山陽とその時代』、『蠣崎波響の生涯』他多数がある。

「2019年 『この百年の小説 人生と文学と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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