エッダとサガ 北欧古典への案内 (新潮選書)

  • 新潮社 (1976年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784106001826

感想・レビュー・書評

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  • 北欧の古典であるエッダとサガの代表的なものを紹介しています。物語の中身の紹介だけでなく、作られた時代やどのように再発見されてきたか、またキリスト教の影響といった背景も分かりやすく説明されてます。入門案内書として丁度良い一冊でした。
    エッダは北ゲルマン人の間に伝えられた韻文による神話・英雄伝説・箴言から成り、サガはが12,13世紀頃から独特の発達をみた散文物語で、、アイスランド人植民前後の事情や生活、ヴァイキング活動、首長らの争いなどを年代記風に散文で記したものや植民以前の伝説的英雄をあつかったものから成るそうです。
    神話は荒唐無稽で少し退屈でしたが、伝説は非常に面白かったです。生き生きとした登場人物が密度の濃いストーリーを展開していきます。ダラダラしたマンネリやどうでもいい心象風景の説明などが全くなく、凝縮された面白さがありました。日本の漫画も含めて、その後の多くの著作物の原型になっているのが分かります。
    ヨームのヴァイキングのサガにある、首切り人と死を恐れないヴァイキング達との問答は、そのまま『ワンピース』でも使えそうです。

  • 題名のとおり、エッダ詩とサガの紹介が一通り読めます。谷口訳『エッダ』より、こちらの方が神話の要約を理解する上ではわかりやすいでしょう。一緒に読むのがお勧めです。サガは200程度ありますが、長いものは手にとりにくく、短いものはあまり訳されていないため触れる機会がエッダに比べるとかなり少ないと思います。本書ではサガの中でも有名なものを20数編簡潔に紹介しており、とても読みやすくまとめられています。

    例によって古本で高校生の頃に購入したのですけれど、帯に780円と書かれているのが信じられない…。図書館や本屋にあればサガがもっと読んでもらえるかもしれないのになあ、と思います。

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著者プロフィール

1929年,東京生まれ.2021年沒.東京大学文学部独文科卒.広島大学名誉教授.アイスランドを中心とする中世期の北欧文学を体系的に翻訳・紹介するとともに,日本アイスランド研究会(現・日本アイスランド学会)初代会長を務めるなど,日本における古北欧文学研究を牽引.1990年にはアイスランド政府より鷹勲章が授与され,また沒後,従四位に叙された.著書に『エッダとサガ』(新潮社 1976, 新版2017),『ゲルマンの民俗』(溪水社 1987)などがあり,『エッダ─古代北欧歌謡集』(新潮社 1973)で日本翻訳文化賞を,『アイスランド サガ』(同 1979)で日本翻訳出版文化賞・藤村記念歴程賞を受賞.ほかにも『北方民族文化誌』(上下,溪水社 1991–92),『デンマーク人の事績』(東海大学出版会 1993),『ヘイムスクリングラ』(1–4,プレスポート・北欧文化通信社 2008–10)など訳書多数.

「2022年 『ルーン文字研究序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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