- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106003141
作品紹介・あらすじ
仏の慈悲かキリストの愛か。天国と極楽は同じか。輪廻思想と復活思想はどう違うか。南無阿弥陀仏とアーメンの意味は?身近な疑問に答える形で二つの宗教の本質に迫る画期的宗教案内。
感想・レビュー・書評
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仏教研究者である筆者の名著。
超わかりやすいQ&Aの形式で、仏教とキリスト教の違い、通底する部分などを解説。
高校生ぐらいなら問題なく読める内容で、おすすめです。
筆者の著書は数多く、中には自己啓発に近いような感じのものや、逆にヌルすぎる癒し系など色々ありますが、新潮選書のこの比較シリーズはバランスがよく、どれも平易に学べます。
また、私たちが普段「仏教のしきたり」だと思っていることがただの日本の土俗的習慣だったり、本来の仏教の教義からは外れた特有の「葬式仏教」の作法であったりと、気づかされることが多いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
圧倒的な読みやすさ。仏教の事は何も知らなかったので、それなりに知識もついた。
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またゼミの先生に借りました。
仏教とキリスト教を比較していく…という本です。
全く違う点もあれば、すごく似ている点もある、ということがわかり
なかなか面白かったです。あと、わかりやすい。
例えば。
閻魔さまは、本来は現世から来世への途中にある
「中陰」にて、7日目ごとに亡者を裁く裁判官の1人であった。
初七日は秦広王、二七日は初江王…と決まっていて、
閻魔王は五七日の裁判官である、というのです。
あと、そもそも戒名とは、インド仏教にはなく
中国や日本で生まれた慣習である。
また、死んだときにもらう名前ではなく、
仏教者としての自覚をもって修行に励む、その決意を示した
僧尼のみに与えられる名前である…などなど。
基本的なことから、知らなかったエピソードまで知ることができます。
まだ似たような本がもう1冊あるので、
そちらも読んでみます! -
この人の本はいつでもわかりやすく、興味深く読める。