伊達政宗の手紙 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106004797

感想・レビュー・書評

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  • 仙台に旅行した際に訪ねた仙台市博物館で見た伊達政宗直筆の手紙は
    達筆で素晴らしかった。
    旅行後、ネットで調べて手紙だけを集めた本があることを知った。
    家臣あて、家族あての手紙が主だが、心配性で面倒見のよい人柄が伺える文章ばかりで、ますます伊達政宗が好きになった。
    「今どきの若い者は…」と愚痴る手紙もあって面白い。(ゆ)

  • 政宗は手紙魔で祐筆(代筆)使わずに直接書いて送ることが多く、現存する自筆の書状が数多く残っている。そのうちの代表的なものを写真・読み下し文・訳文とセットに解説を加えたのが今作。
    自筆で手紙を書いていくうちにヒートアップしちゃってスペース足りなくなって余白に書きまくったり、やたらと追伸で念押ししたりと、伊達政宗の人間性がうかがえるような手紙が多い。 原本の写真が載っているので、政宗の息遣いまで感じられるようなところが良かった。
    当主になったばかりの頃に叔父に宛てた、イキリまくった、青さ丸出しの手紙。
    家臣片倉景綱に送った、"大事なことなので二度言いました"的な何度も念を押した手紙。
    とても400年前を生きた人とは思えない、生き生きとした空気が溢れ出てくるような本でした。

  • 上司・父親・夫・文化人など武将以外の顔をたくさん見ることができる面白い本だった。訳は全部ついているわけではないがほぼついている。

    名前を略すことがあったとは言え、お東の方(義姫)あての手紙の署名が「まさ」というのもかわいい。

  • この本を読んで伊達政宗の性格をあれこれ妄想すると非常に楽しい(笑)。

    小説や漫画の伊達政宗とイメージがかけ離れてることに気づかされる。

  • 気配りって大事ね。

  • これを持って博物館へ。古文書解読やっててよかった。

  • わたしの中の伊達政宗イメージその2。

  • こじゅ宛の仮名だらけ手紙と「頼む頼む頼む」がグッジョヴ。再版してくれたら速攻買う。片倉代々記が余計欲しくなった。

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著者プロフィール

佐藤憲一(さとう・けんいち)
東京理科大学教養教育研究院教授。専門は初期近代トランスアトランティック文学文化。著作に『異形のピューリタン―ジョン・ウィンスロップ・ジュニアとトランスアトランティック・トランザクション』(春風社、2020年)、『救いと寛容の文学―ゲーテからフォークナーまで』(共著、春風社、2019年)、『異文化理解とパフォーマンス―Border Crossers』(共著、松田幸子・笹山敬輔・姚紅編、春風社、2016年)、『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著、日本人間関係学会・文学と人間関係部会編、開文社出版、2014年)、『知の版図―知識の枠組みと英米文学』(共著、鷲津浩子・宮本陽一郎編、悠書館、2007年)がある。

「2023年 『越境のパラダイム、パラダイムの越境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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