プラド美術館: 絵画が語るヨーロッパ盛衰史 (新潮選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106004865

感想・レビュー・書評

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  • プラド美術館で『ラス・メニーナス』を目の前にしたとき、涙が出ました。
    ずーっと憧れていた作品。
    他のベラスケスの作品や、彼以外による歴史画宗教画肖像画なども、何度も本で見てきたものなので、感動しました。
    ルーヴルみたいに撮影できないのが、かえって良い思います。

    私がラス・メニーナスを見たとき、スペインの子ども達がおそろいのドリルを持って、説明を聞きながら書き込んでいました。
    そういえばウィーンでも子ども達がクリムトの接吻の塗り絵をしていたんですよね。
    日本だったらどうなんだろう?
    そしてスペインの子ども達の顔は、本っっ当に、ありえないほど可愛く、だからムリーリョやベラスケスの描く子ども達も可愛いのかしら…と思いました。

    さて、この中丸明さんによる『プラド美術館』は、美術の解説ではなく、”スペインの歴史”をプラドの絵画にからめながら、面白おかしく紹介した本です。

    エロいです。
    下品です。
    グロテスクです。

    旧帝大卒の大学教授や、西川和子さん中野京子さん小西章子さんの本ではお目にかかれない内容。
    彼らも本当は知っているのだろうけれど。

  •  本書は王侯貴族やキリスト教とは無縁な一人の日本人が正直にスペイン史、さらにはヨーロッパ史に向き合い、やたら持ち上げたり崇拝することもなく、また逆に不必要に貶めることもなく書き記した西欧社会の解剖所見といえる。
     たんたんとした筆致で、ときに不埒なことやつぶやいたりボヤキを発したりしながら、つねに適度な距離をとる書き手のスタンスがじつによい。

  • 請求記号・706.9/Na
    資料ID・100038409

  • 写真はほとんどない。
    が、どんな絵なのかは実物を見て確認せよ、と考えればむしろこの方が良い。

    絵画を通してスペイン史を概観できる。文章も読みやすい。

  • 立ち読み:2011/6/11

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