男と女の家 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106005534

作品紹介・あらすじ

戦後、加速度的に"メス化"した住宅の病とは?住宅の出来によって親子関係、夫婦関係も変化する?男と女の目からウロコが落ちる、住宅設計の深き知恵。

感想・レビュー・書評

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  • 物書きではない、他の分野のプロのエッセイというのは、ぼくらの知らない、その世界ならではの臨場感や迫力に醍醐味があるわけだが、そういうものをあまり感じなかった。
    講演が元になっているのだろうか、語りかける口調の文章はわかりやすいけれど、素人に優しく教えてあげましょうという上から目線でなんか素直に読めない。こうあるべき、外国ではどうこう、という挿話も多く、なんだか戦後すぐくらいの、ずいぶん古い本を読んでいる感覚だった。1998年の出版なんだけれど。

  • 家づくりの参考にと思ったのですが、思いの外文字ばかりで驚きました。
    読み物としては面白いと思いましたが、あまり参考にはならなかったです。
    プライバシーはよく考えようと思いました。

  • この著者の書くものは、デザインや収納などに過度にこだわる現代の家の幼稚さを主張するが、とどのつまりは「戦後」の女性の価値観が「家」を支配したという謂に他ならない。もはや男には居場所は無く、「会社」が右肩上がりの時代には居場所はあったが、平成不況を迎えた今、男たちには帰る場所などない。結局は女について行って、大型のショッピングモールで子供と遊び、荷物を運ばされ、ファストフードを食い、洗濯も掃除もするという隷属だけが待っているということだ。著者が「男たちよ家に帰れ」という意味はそういうマイホーム主義のことではない、自身の家を自身が作り守り育むということをなめるなということだ。会社主義と武士道の残滓が歪に結束した戦後ビジネス文明が、いったい何をもたらせたのかをよくよく考えさせられる好著。

  • この人の設計する家には、ちゃんと男と女がいて、ちゃんと暮らしている。
    料理をしたことがない人が設計する台所、ではない。
    毎日料理をする、毎日洗濯をする、毎日食べてくつろいでケンカして出掛けて帰る、そういうことがちゃんと織り込まれている。

  • 生活の場としての住宅を考える著名な建築家の一人でしょうか。建築家の本は・・・スケッチが多数挿入されていたりだとか、よっぽど読み手向きに書いているものじゃないと、ちょっと面白いおっさんの戯言という感が漂います。これもそんな一冊。

  • 「人間も含めて動物は、子供を育てるために巣を作る。~動物たちにとって巣は、子供を育て、それが終わったら要らないもの、つまり子供を育てるためだけに巣はあるというのです」

  • ■この本を知ったきっかけ
     Amazonでみつけて。
    ■読もうと思ったわけ
     以前から著者の作品を読んでみたくて。

  • 建築設計を志す上で一番の基礎になった本。色んな意味で考えが変わった・・。

  • なぜご自身が離婚されるに至ったのか、そこが一番気になった。。。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    戦後、加速度的に“メス化”した住宅の病とは?住宅の出来によって親子関係、夫婦関係も変化する?男と女の目からウロコが落ちる、住宅設計の深き知恵。


    内容(「MARC」データベースより)
    男はどのように住まいと関わり、女は何にこだわるのか。家の意味、機能を改めて考え直し、親子、夫婦関係まで言及して本当に暮らしやすい家を建てる智恵を考察する。〈ソフトカバー〉

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著者プロフィール

1936-1998。建築家・エッセイスト。モダニズムのデザインに風土性・生活感を重視した住宅設計を追求した。第31回日本建築学会賞作品賞受賞。

「2013年 『日曜日の住居学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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