<とんぼの本>向田邦子 暮しの愉しみ

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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106021039

作品紹介・あらすじ

脚本家、エッセイスト、小説家として活躍する一方、暮らしを愉しむのが上手だった向田邦子さん。手軽でおいしい手料理、食いしん坊ならではの器えらび、終の住処での暮しぶり、行きつけの店、旅…そのライフスタイルには「自分らしく生きるとはどういうことか」を知るヒントがたくさん詰まっています。

感想・レビュー・書評

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  • だんだん向田邦子みたいになっていくんですよ、と後輩にのろいの言葉をかけられても、この本を読むならば、それでも幸福はある、と思ってしまう。
    美しいものを自分のお金と実力で手に入れて、幸福といれる生活なのではないかしら。
    美学がある人は男性でも女性でも、かっこいい。

  • 向田邦子が選んだ食いしん坊に贈る100冊が、気になって気になって・・・!
    発売当時の装丁の写真でラインナップされてあるのが嬉しい。
    読みたい本がたくさん。壇一雄の「火宅の人」もある。
    それにしても食いしん坊つながりでざっと100冊って・・・本読む人は当たり前の読書量が違うなぁ。すごい。

    あんなに働いていながら、ひまを作って旅に出掛けて・・・
    そのエネルギーの絶対量のすごさは、私ももっともっと働いてからじゃないと、本当にはわからないんだろうなぁ。

  • 理想の女性を並べると、みんな自由奔放で働き者。
    自分の視点で選んだ衣食住に囲まれた生活憧れるなぁ。人の目を気にしないって、家の中でも案外難しい。

    気軽にパラパラ読めて、なんだか心がスッキリする向田邦子らしさの詰まった本でした。

  • 向田邦子さんのライフスタイル、向田さんの作るお惣菜、器、向田邦子さんのお部屋などを紹介。その素顔に迫っています。
    お惣菜は、気取らないお料理で、旬のいま一番美味しい野菜を料理したもので、普通に食卓にあがるもの。今ではお料理好きな奥さんでないと出てこないんでしょうね。
    器も派手ではないが、使い勝手いいもので、向田邦子さんの人となりがよくわかります。

  • 人は優しく卑しく微笑ましい。混濁した感情にほんの少しだけ嘘をないまぜにして面白みに変えていく生活は、食文化や骨董の蒐集への傾倒に癒しを探求する。時に落胆し、さりとて歓喜する、さざ波のようでも無風ではない日常に、嗜好の彩りは暮しの愉しみとなる。いいじゃない、一度きりの人生なんだから。

  • とある方が「向田邦子を嫌いな女性はいない」と書かれたツイートを見て読んでみた。

  • 人気TVドラマ脚本家として活躍し、小説を書いては直木賞も受賞した向田邦子は、しかし、1981年 航空機事故で 51歳の生涯に突然幕を下ろす。2003年に出版された本書は妹 向田和子を中心に向田邦子の思い出の写真、食べ物、店などを綴った追悼エッセイ集。好みのものに囲まれて、人をもてなし、旅を楽しむ、素敵な人生だった。

  • 器や芸術を楽しんで、食に貪欲で、旅をする姿がすてきです。
    38歳ではじめてタイ・カンボジア旅行へ出かけたのを皮切りに、世界一周旅行、ケニア、マグレブ三国、ニューヨーク、ベルギー、ブラジル、アマゾン、台湾。
    常に好奇心を持ち続けたいけど、なかなか難しい。
    まずは、向田邦子さんに所縁のある鹿児島と東京の人形町は訪れるところからかな。

  • いつ読んでも、同じような事柄を何度読んでも、向田さんの関することは無条件にいいです。
    また今年ももうすぐその時期がやってきます。
    本当に惜しいです。

  • とっとチャンネルで興味を持った向田邦子さん。トットちゃん!でも拝見し、また気になり関連本を。思いもかけず揖斐が出てきて驚く。青葉を求めて訪れたよう。なんだか嬉しい。2017/12/15

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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