白洲正子と歩く京都 (とんぼの本)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 82
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106021695

作品紹介・あらすじ

能に親しみ、古寺を巡り、かくれ里に分け入って、日本の美と日本人の魂に迫った白洲正子さん。白洲さんほど、日本文化の要、京都を愛したひとはいないだろう。幼い頃から母親に連れられて歩いた山河や里。出会った風景、ほとけさま。惚れ込んだ手仕事。通い詰めた味…。白洲さんが好んだ京都は、いわゆる観光情報誌で紹介される場とは、かなり異なるだろう。しかしわたしたちは、"本物への厳しい眼"が選び抜いた、"本物の京都"をここに見ることができる。

感想・レビュー・書評

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  • 2015/1/27図書館から借りてきた。
    大変興味が持てます。
    2015/1/31返却。

  •  タイトルを見ただけで、あの白洲正子さんが紹介する京都の風景とはどんなものだろうとワクワクしますね。
     実際、本のページを繰るたびに、白州さんが愛したお寺の数々が美しい写真とともに次々と現れます。そして、そこでは、彼女の著作からのくだりを引いて、あるいはまた白洲さんを知る方々の言葉を借りて、白州さんを惹きつけたそのお寺の魅力が語られています。
     お寺の他にも、白洲さんが愛した京都の宿・食・道具の数々が紹介されています。どれも、心の底で通じ合っているとてもいいお付き合いをしているなあと感じ入るものばかりです。

  • 京都旅行に関する本の中でも白洲さん独自の通いつめた店や、寺が紹介してあり、かなり穴場感がある。京都になんども行き、有名な観光名所は行きつくした人はこういう本を頼りに観光してみるのも面白いかもしれない。自分は実際に今度京都に行った際は、いくつかこの本に書いてある場所を回ってみようと思う。

  • 白州さんの京都についての著作を効率よく読める本。
    京都の写真も申し分ない。郷愁を誘われる。
    白洲さんの上質な、人となりを味わうことが出来る。

  • 白洲さんは、幼少のころ、お母様と住んでおられた京都に特別な思い入れがあったらしい。折を見ては、古寺を訪れたり、山に登ったり、ただ無心に歩かれた。そうした中で、こだわりの物を見つけては、これはと思う物に出会えると、一生大切に愛でられた。それは、宿であったり、花鋏であったり、おいしい物であったり・・・美しい写真に、その折々の文章が添えられている。いつか私もこの本を持って、白洲さんの、足跡をたどってみたいものです。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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