カラヴァッジョ巡礼 (とんぼの本)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 82
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022005

作品紹介・あらすじ

17世紀初頭のローマで、一世を風靡したバロック絵画の巨匠カラヴァッジョ。斬新な明暗法を駆使した写実的かつ幻視的な作品は常に賛否両論を巻き起こし、さらには生来の激しい気性から殺人を犯し、逃亡生活を余儀なくされる。聖なる画家にして非道な犯罪者。その光と闇に包まれた生涯を辿りつつ、現地に遺された作品を追って旅する。

感想・レビュー・書評

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  • カラヴァッジョの映画を観た後だったので興味深く読むことができた。とんぼの本の例にもれず、豊富な写真が嬉しい本。筆者と一緒にカラヴァッジョ絵画の巡礼の旅に出ているようで楽しい。それにしても光と闇、聖と俗、善と悪をここまで感じさせる画家の画業と人生の凄まじさはやはり天才の為せる業なのだろうか?

  • 買ってもいいかも。実際にイタリアに行ってこの作品群を観たい!!

  • カラヴァッジョはバロック画家でありながら殺人者でもあり、ナポリ派を作った人。

  • 「カラヴァッジョへの旅」を読み、もっとカラー図版が見たくなってこちらの本も購入。
    〈マタイ三部作〉〈ロレートの聖母〉などの作品は、聖堂の中で巡礼者がどの位置から/どのような光で/どのような心情で絵をみるのか、しっかりと計算された上で描かれている。なのでこの本では絵画本体の図版だけでなく、聖堂の中での見る者の視点からの写真も掲載されているのがよかった。
    しかし実際にはその場に行かないと、その絵画のほんとうの力は体験出来ないんだろうな・・・。イタリアに行きたい!

    カラヴァッジョの作品を観ると、素人目ながらその色彩と構図の完璧さに惚れ惚れする。
    2016年4月のいま、国立西洋美術館で開催されているカラヴァッジョ展で観ることができた「バッカス」は、まず本で見て想像していたよりもずっと色鮮やかで、絵に引き込まれた。
    なぜそれをそこに配置したのか/その色にしたのか/そのように描いたのか、、、絵の前に立ち、絵に問いかけると、必ず答えが返ってくるので、画家がそれを塾考してそれを描いたことがわかる。カラヴァッジョがいかに特別な画家であるのか、わかるような気がする。
    やっぱり芸術は直接この目でみに行かないとな、と思った。

  • ダ・ヴィンチやミケランジェロ等のルネッサンス絵画は、それぞれに個性的でありながらも、どこかまだ天上的だ。ところが、バロックのカラヴァッジョに至ると、そこに強烈なまでの個性が横溢する。宗教画においてさえそうである。そもそも、カラヴァッジョほど実人生において、およそ聖なるものから遠い画家も珍しい。それでいて、教会の壁面を飾る彼の絵は、聖なるドラマの躍動感に溢れている。サンタゴスティーノ聖堂の「ロレートの聖母」に見られる聖母子とその前に跪く2人の貧しい農民。それはまた、光と闇の対比として見る者に迫ってくるのだ。

  • この本の出版される少し前にでた画集でカラヴァッジョの絵を知り衝撃をうけていたのですが、非常にコンパクトにそれらの絵の所蔵の紹介がされており、うれしいです。エル・グレコの展覧会が日本で開催されるくらいなので、もう少し認知度があがれば、東京でも見れる期待を捨てませんが、本の中でもありましたが、やはり現地に行って見なければという気持ちにさせる一冊です。

  • 映画「カラヴァッジョ」を見て、人物・作品に興味を持ったので。

    写真が豊富で、しかも大きくフルカラー。

    彼の生涯渡り歩いたルートを辿りながら、
    美術館巡り(ガイド付き)をしている気分になれる一冊。

  • ロベルト・バッジオ、じゃあなくてカラヴァッジョ。400年前に死んだ家康さんと同時代。光、そして闇を劇的に描き出す力を持ち、みずからも闇に呑まれ、多くのフォロワーが生まれた天才。多くの作品が教会にあり、今も信仰の対象として生き続ける。見てみたいと思わせる構成の本。

  • 宮下先生の講義を受けるので予習用に読んだ。イタリアにあるカラヴァッジョ作品のガイドでコンパクトだが中身が濃い。主要作品が持ち出し不可の大型作品なので、いつかこの本を携えて訪ねてみたい。

  • コンパクトにまとめられてる密度の濃い本。カラヴァッジョ巡礼には便利。

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著者プロフィール

1963年名古屋市生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。著書に、『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞など授賞)、『カラヴァッジョ(西洋絵画の巨匠11)』『フェルメールの光とラ・トゥールの焔――「闇」の西洋絵画史』『モディリアーニ モンパルナスの伝説』(以上、小学館)、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)など多数。

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