- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106022036
作品紹介・あらすじ
"江戸の達人"で"旅する小説家"であった池波正太郎は、京都に何を探していたのか?『剣客商売』『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズをはじめ、『忍者丹波大介』『人斬り半次郎』など初期長編、晩年の大作『真田太平記』、そして練達のエッセイを読みながら京都を歩けば、一味違った"京都"が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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西陣
すっぽん料理 大市
万亀楼
愛宕神社
平野屋 鮎の塩焼き しんこ餅
寺町通、御池
尚学堂、村上開新堂、俵屋、乙羽寿し、三嶋亭、志る幸
祇園
盛京亭、蛸長、由良之助(釜飯)
上賀茂神社
神馬堂詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作家が描いた小説の場面と京都の街散策の思いを二重に楽しませてくれる。一味違った京都が垣間見えますよ~。
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しぶいタイトルと表紙ですが、意外にも今年の発刊本。
池波正太郎作品に登場する京都の町の描写や、美食家の彼が愛した店などが写真と共に紹介されています。
彼の作品は食のエッセイものしか読んだことのない私は、歴史作品の引用にはピンときませんでしたが、かつて池波氏のルポ旅行に同行し、作家亡きあと、その足跡を一人でたどってみる著者の思い入れがこもった文章は、人を引き込む力がありました。
イノダコーヒ本店の朝食について、池上氏の魂がのり移ったかのように、とことん熱く語っているのがなんだか笑えましたが、三嶋亭のすき焼きや盛京亭の中華などの描写を読んでいくうちに、今度の京都旅行の折には、ぜひ自分も頼んでみたくなりました。
「メグレ警部」シリーズに登場するパリの街並みと、池波作品に登場する京都の町並みを比較しているところも興味深く読みました。