池波正太郎と歩く京都 (とんぼの本)

制作 : とんぼの本編集部 
  • 新潮社
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本棚登録 : 34
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022036

作品紹介・あらすじ

"江戸の達人"で"旅する小説家"であった池波正太郎は、京都に何を探していたのか?『剣客商売』『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズをはじめ、『忍者丹波大介』『人斬り半次郎』など初期長編、晩年の大作『真田太平記』、そして練達のエッセイを読みながら京都を歩けば、一味違った"京都"が見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 西陣
    すっぽん料理  大市
    万亀楼

    愛宕神社 
    平野屋 鮎の塩焼き しんこ餅

    寺町通、御池
    尚学堂、村上開新堂、俵屋、乙羽寿し、三嶋亭、志る幸

    祇園
    盛京亭、蛸長、由良之助(釜飯)

    上賀茂神社
    神馬堂

  • 作家が描いた小説の場面と京都の街散策の思いを二重に楽しませてくれる。一味違った京都が垣間見えますよ~。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • しぶいタイトルと表紙ですが、意外にも今年の発刊本。

    池波正太郎作品に登場する京都の町の描写や、美食家の彼が愛した店などが写真と共に紹介されています。
    彼の作品は食のエッセイものしか読んだことのない私は、歴史作品の引用にはピンときませんでしたが、かつて池波氏のルポ旅行に同行し、作家亡きあと、その足跡を一人でたどってみる著者の思い入れがこもった文章は、人を引き込む力がありました。

    イノダコーヒ本店の朝食について、池上氏の魂がのり移ったかのように、とことん熱く語っているのがなんだか笑えましたが、三嶋亭のすき焼きや盛京亭の中華などの描写を読んでいくうちに、今度の京都旅行の折には、ぜひ自分も頼んでみたくなりました。

    「メグレ警部」シリーズに登場するパリの街並みと、池波作品に登場する京都の町並みを比較しているところも興味深く読みました。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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