直島 瀬戸内アートの楽園 (とんぼの本)

  • 新潮社 (2011年8月31日発売)
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本 ・本 (120ページ) / ISBN・EAN: 9784106022227

感想・レビュー・書評

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  • 瀬戸内海の直島に繰り広げられる現代芸術の作品群!ベネッセの福武總一郎氏の発案のもと、安藤忠雄監修で「直島国際キャンプ場」「家プロジェクト」「地中美術館」などの企画・建設が次々と行われ、直島は現代芸術の島となったのだ。現代芸術と共存するホテル、旧家、神社、そして極め付きは地面の中に造られた美術館!えーっ、地面の中にあるなんて、いったいどんな感じがするんだろう。外光もたくさん取り入れていて、ウォーター・デ・マリア作の謎の球体がそれを反射し、景色を映し出しているようなのだ。神社の階段が光学ガラスでできていたり、あの草間彌生のかぼちゃもあり、「ジャリおじさん」の大竹伸朗の雑貨屋や歯医者の建物を改造した作品があったり、こりゃすごいというしかない。本で写真を見ていてもしょうがないよなあ。行って、体験しないとね。

  • 島に使っていいものか分からないが、垂涎ものである。
    直島は遠いなあ。でも一度は絶対行ってみたい。と思いつつ。

    モネの「睡蓮の池」に、
    李禹煥美術館に、
    宮島達男の家プロジェクトに、
    杉本博司の護王神社に、
    草間彌生のかぼちゃに、
    大竹伸朗の銭湯に、

    さらには豊島に犬島にと、てんこもり。
    安藤忠雄と三分一博志の建築も忘れちゃならない。
    ミーハーにはたまらない。

    かたや、こんなアートの島に暮らすのはどんな気持ちだろうと妄想しだすと、だんだんそっちにも興味が湧いてきて、長期間滞在して島民の目線で直島を眺めてみたくなった。

    きっと夢みたいな生活だろうな、とは思わない。きっと表にはでないあれやこれやの問題や、意外な楽しみなどがあって、そういう当事者しか知ることのできない細部を知りたい。

    などなど本書を読みながらあれこれ妄想はエスカレートしそれだけでお腹いっぱいにならなくもない。

    おまけに、実際には展示してないアーティスト(ヤン・ファーブルとかウォルフガング・ライプとか)の作品まで頭のなかで島に展示しはじめる始末で、だんだん脳内アートフェスティヴァルみたいになってきた。
    何か知らないけど、楽しい。

  • 去年直島に行ったとき、地中美術館で購入。
    当事者目線で、説明や思いや歴史がバランス良く書いてあって、写真もすごくいい。
    行く前でも行った後でも楽しめる一冊!

  • 福武総一郎氏の手がけたメセナ事業ーナオシマ

    彼が東京を離れて考えたこと、
    その掘り下げ方が好きだ。

    瀬戸内にある豊富な資源は
    現代美術と合わせる。
    瀬戸内でアートの祭典をする。

    発想力そして資金力
    お金のさばき方にあぜん。

    父の代からの事業が
    なぜここまで成長したのか?
    気になります。

    進研ゼミで高校受験を戦った私は
    進研ゼミがあんなに儲かったのか!

    モネやシャガールやたくさんの
    美術を持ち、美術館を作るほど。

    彼がナオシマにかけた想いは
    多くのコンテンポラリーアーティストを育て
    活動家を支える。

    慣れでなにもかもを受容して生きるのではなく
    現代、提起したい問題点をえぐるような作品を放つ



    ヘリコプターで豊島美術館の位置を決めたという
    そう、豊島美術館の場所は
    あそこだから良い。

    図書館で借りる。2018.5

  • 20年以上も前からの取り組みとは、知りませんでした。ベネッセ福武氏の思想&構想と、それに共感された安藤忠雄はじめ建築家や芸術家の志や使命に感心します。
    16/08、芸術祭夏期at直島
    実際に行ってみて、その想いを少し感じ取る事ができました‼︎ 島とアートの空間がグッドでした。
    芸術こそが人生を豊かにするための日々の糧になるんだと思います。そんな社会になって欲しい‼︎

  • 瀬戸内海に浮かぶ小さな島・直島。地元のおじいさん、おばあさんたちが、現代美術の力により元気を取り戻せる世界でも稀有な空間となっている。アートが瀬戸内の美しい自然を引き出し、自然を大切にしながら現代とも繋がり、なおかつ人生の達人であるお年寄りが生き生きと生活できる源となっている。現代アートの面白さを直島、豊島、犬島をゆっくり巡りながら満喫できた。

  • アートの島である直島。それぞれのアートが自由で楽しそうに展示されている。今回の旅は、オープンスカイも予約したし、楽しみだ。デマリアの作品、モネの絵、そしてジェームスタレル。毎回訪れるたびに何かを与えてくれる直島。これで、人生3回目の訪問だ。LiLufanの美術館は静寂と思考を与えてくれる。表現にあえて余白、空間を表すことで、考える隙間を与えてくれる。

  • 直島ひとり旅で
    よかった
    また行きたい

  • 2024年8月18日読了。

  • 直島行きを前にして、一通り目を通しておくことに。現代アート、自分にどこまで理解出来るか。

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著者プロフィール

建築家。1941年生まれ。独学で建築を学ぶ。1969年安藤忠雄建築研究所設立。1997年東京大学教授。2003年同名誉教授。2005年同特別栄誉教授。2010年文化勲章を受章。日本建築学会賞、アルヴァ・アアルト賞、日本芸術院賞、プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞、アメリカ建築家協会(AIA)ゴールドメダル、国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル、イサム・ノグチ賞など受賞多数。

「2022年 『安藤忠雄の建築5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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