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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784106022517
みんなの感想まとめ
人々の心に深く残る言葉を紡いだ著者の生涯と作品が、豊富な写真やインタビューを通じて鮮やかに描かれています。石井桃子は、児童文学の第一人者として、戦中戦後の厳しい時代に子どもたちに良質な文学を届けること...
感想・レビュー・書評
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編集者、児童文学作家、翻訳家として活躍した石井桃子さんの「ことば」を、彼女の著作や身近な人たちへのインタビューなどを元に紹介する。
石井桃子さんについては、以前に読んだ『岩波少年文庫のあゆみ』や、文芸春秋社を立ち上げた菊池寛の生涯を小説化した『文豪、社長になる』を読んで、戦争前後の活動や『くまのプーさん』の翻訳者であることは知っていたが、ピーターラビットやブルーナの絵本の翻訳もしていたのは知らなかった。
誤解を生みそうな表現になってしまうが、本書を読んで、石井桃子さんは人のために仕事をする人、という印象を受けた。
戦中戦後の厳しい環境で、子どもたちのために海外の良質な文学を届ける活動していたことはもちろんだが、著作『のんちゃん雲に乗る』は、兵隊に行っている友人のために手紙で書き送ったものだし、『幻の朱い実』も、若くして亡くなった親友の記憶が忘れられないように、と書いたものだという。
人のため、といっても、自分を犠牲にして尽くす、というのではない。いい物語を後世に残すことが自分の楽しみであり、使命だと感じていたのかな、と思う。近しい人には「名が残るのではなく、本が残ってくれればいい」と話していたそうだ。
101歳まで生きた石井桃子さんは、長生きの秘訣を聞かれ「自分を変えないできたことかしら」と答えている。自分の納得できないことはしない。学業優秀な姉たちが結婚で必ずしも幸せでない様子を見て自活の道を探り、戦争推進の機運が高まった文藝春秋社を辞め、田舎で農業や酪農を始める。現代でも自分の信念に基づいて生きることは難しいのに、戦中戦後に自分を貫くのは、特に女性にとって相当困難もあっただろう。
几帳面な人柄で、仕事に妥協を許さず厳しいかったが、ひょうきんなところもあったという石井桃子さん。改めて翻訳や著作を読みたくなったし、本書を読んでいる間、背筋がぴんと伸びるような気持になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画「山のトムさん」を観たあとで、この本を読んでみた。
師、などと呼ぶのもおこがましくて恥ずかしい限り。
なので、永遠の憧れ、とでもいうことにしよう。
一冊丸ごと石井桃子さん。
その生涯と作品と文庫と折々の言葉が、豊富な写真とともに紹介されている。
素話でも絵本でも、この方の文章はなんとすんなりと心に入ってくることか。
読み手が「そう言って欲しかったのです」と思わず膝を打つような穏やかな言葉たちで、抵抗を感じる部分に出会ったことがない。その一点だけでも稀有な存在だと思われる。
石井桃子さんのことばとの出会いは、銀座・教文館のナルニア国の前で始まった。
そこに掲げられた言葉が、今の私を支えてくれている。
「 本は一生の友だち。
本は友だち。一生の友だち。子ども時代に友だちになる本。
そして大人になって友だちになる本。
本の友だちは一生その人と共にある。
こうして生涯話し合える本と出合えた人は、しあわせである。」
出会いから5年後の2008年4月、101歳で亡くなられた石井桃子さん。
お会いしたこともないのに、何だかとてつもなく大きなものを失った気がして、しばし茫然とした。その足跡を精一杯追うことで今の日々がある。 -
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【映画と本で、人生観を整える】石井桃子さんから学ぶ「じぶんの波長」、若菜晃子さんの大切な言葉。 | 【クウネル・サロン】自分らしさを大切にす...【映画と本で、人生観を整える】石井桃子さんから学ぶ「じぶんの波長」、若菜晃子さんの大切な言葉。 | 【クウネル・サロン】自分らしさを大切にする大人の女性のWebサロン
https://kunel-salon.com/post-655302022/03/10
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日本児童文学の第一人者、石井桃子。彼女の翻訳と意識せずとも幼い頃から彼女の関わった絵本に触れ、大人になってからは敢えて石井さん翻訳の作品を好んで読んだ。「山のトムさん」も「幻の赤い実」も印象に残る作品だ。いつかちゃんと石井さんの足跡を辿りたいと思っていた矢先に出会った本書。生い立ちから児童文学との出会い、農業生活、留学、こども文庫設立、晩年に入ってからも旺盛な執筆活動…と、なかなかにドラマチックな人生は、豊富な写真、近しい人へのインタビューによりくっきり、鮮やかに伝えられている。改めて…パイオニアだなぁ、と。紆余曲折の歩みは苦労も絶えなかったに違いない。今になって知る事実がたくさんあった。「ピーターラビット」の翻訳に悩まされたということも。オリジナルが素晴らしい作品だからこそ、その魅力を確かに伝えるため、翻訳者として対峙する苦労は並大抵のものではなかったに違いない。
また、本書には珠玉の名言、多数。たくさん引用したいところだけど、中でも印象的だったのは、「かつてあったいいことは、どこかに生き続ける」かな。何事も順風満帆とはいかなくても、そう信じて進むことが大切なのだと。きっと石井さんの人生もそういうことの連続だったのだということが端々に窺える。彼女の軌跡をドラマ化して欲しいくらいである。
全著作リストは大変ありがたかった。未だに読めていない名作がまだまだある。真摯な姿勢で世に送り続けた作品たちを、いくつになっても読み続けたいと思うのだ。 -
改めて色々読み返しました。桃子さん、ありがとう。「あな糸がたりぬ!」
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2020.3
じっくり石井桃子さんを知ることができる。作品、お人柄、交友関係、人生、考え方。どれだけ子どもの本のために尽くしてきたか。石井さんがいなかったら今の日本の子どもの本はもっと違っていたかもしれない。それくらい大きなパワーを与えてくれたんじゃないかな。この時代をどう生きるかも考えさせられる。山のトムさんの映画を見てさらにそう思う。 -
石井桃子さんに会いにゆく。
瑞々しい言葉をむしゃりといただく。
子どもの本の幸せな姿。 -
石井桃子ファンとしては、必読ですかね
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偉大な方だったのだと改めて思います。
幼少時代を培ってくださった方だなぁ。 -
絵本
本の本 -
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女ひとりで児童文学に生涯向き合った方がおられる、そのことが希望だ。
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時代。古き良き、というべきか。
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山のトムさん(DVD)を見て、実際どんな生活をされていたのか気になったので図書館で借りて読んだ。買って手元に置いておきたいと思います。
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ほんとうは、評伝「こどもの王国」を読みたかったのだが、近隣の図書館に所蔵がなく、こちらを読んだ。
ところが、写真の多い、たった120ページばかりのこの本が、あんがい読み応えがあった。
石井桃子本人のことばで語られる内容は濃かったし、原稿の写真や、農業をしていた宮城県鷺沢での暮らしなど、これまで私の目に触れなかったものを見ることができた。親しかった松岡享子や中川李枝子らによって語られる石井桃子も、
仕事に対しては妥協のないひとであったけれども、私生活ではどこか浮世離れしているところもあった、童女のような所もかいま見られ、私にとってあたらしい石井桃子が見えかくれする、嬉しい体験だった。 -
石井桃子さんの作品からの抜粋や、関連の深い方々の述懐など盛りだくさんです。ものすごい行動力と信念が伝わってきて、勇気づけられます。
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写真とともに紹介される石井桃子の魅力満載。
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石井桃子といえば、熊のプーさん。ノンちゃん雲に乗るだ。
ノンちゃん雲に乗るを読んでから、本を読むようになった気がする。思い出の本だ。でも、今、あらすじを読んで、あれ~~こんなお話だったっけって~~~
中表紙に書いてある、「こどもたちよ~~~」は心の支えになってくれるはずと、わたしもそう思う。 -
子どもの頃は、翻訳者のことなんて全然意識していなかったけど、私の読書生活は石井桃子さんのおかげで、とっても豊かになっていたんだなぁ、と改めて実感。読んでいたら「翻訳者になりたい」と思っていた中高の頃の想いも再燃したかも。
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これ1冊で石井桃子の世界(クマのプーさん、ドリトル先生、ノンちゃん、うさこちゃん、ピーター・ラビット……)にひたれる。写真も満載、石井自身の文章(エッセイやインタビューからの抜粋)も随所にある。内容によって緩急をつけたページのレイアウトもすばらしい。
冒頭には、石井の最初の翻訳本、『熊のプーさん』の写真。戦前の出版だったので、横書きタイトルが右からだ。石井が翻訳に用いた原著の写真もある。そしてこの本と運命的な出合いをした犬養邸でのエピソードも添えられている。
10ページにわたる「全著作リスト」は壮観。229点がオールカラーで紹介されている。
石井桃子のビジュアルなガイドブックとして申し分なし。 -
ミニコメント
うさこちゃんも、プーも、ピーターラビットもみんなこの人が教えてくれた。戦後の児童文学の立役者であり、自立した女性のさきがけでもあった石井桃子の100年の人生と仕事をビジュアルに案内。
石井桃子の「ことば」は、子どもたちだけでなく、かつて子どもだった大人の私たちにも、数多くの示唆と勇気を与え、心の支えになってくれます。
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https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1110422
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著者プロフィール
中川李枝子の作品
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