蜷川幸雄の仕事 (とんぼの本)

  • 新潮社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022647

作品紹介・あらすじ

80歳、頂点に挑みつづける「世界のニナガワ」の全貌。アングラからシェイクスピアまで、三島・寺山からギリシャ悲劇まで―― 32の代表作を軸に「世界のニナガワ」の軌跡を一挙に振り返る。村上春樹、カズオ・イシグロの寄稿、石橋蓮司、平幹二朗、宮沢りえ、藤原竜也らのインタビュー、蜷川実花との対談等も収載するコンプリートガイド。のべ300近くにおよぶ全演出作品年譜付。

感想・レビュー・書評

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  • ・最近の舞台写真撮影は宮川舞子さん。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784106022647

  • 先日、蜷川幸雄という劇作家が亡くなり、数々の俳優たちがその死を悼んでいた。有名俳優が読んだ弔辞は全文が公開され、何度もニュースで流され、蜷川幸雄という人物の偉大さを物語っていた。

    私は彼の演出した作品を見たこともない。でもなぜか、亡くなってから、彼を知りたい欲望に襲われた。熱量の少ない私、何かにのめり込むことの少ない私に珍しいほど、この人を知りたい、見てきた世界が見たい、作った作品が見たいと思った。全ては叶わないことだけど。

    この本では、彼が手がけた作品や起用した俳優陣、一緒に仕事をしてきた劇作家、スタッフについて、ざっと概観を知ることができる。舞台というその場その場で創り上げられる芸術に、命を、情熱を、熱く、計り知れない熱量で注ぎ込み、向き合ってきた人なんだと、断片的だがそう感じた。

    彼が生きているうちに、彼の演出した作品を見たかった。

  • 演劇演出家「世界のニナガワ」の仕事集。表紙やプライベートフォトを娘の蜷川実花が撮影したせいか「鬼の蜷川」も穏やかな表情。数えきれないほどの演出した舞台の数だ。私は「海辺のカフカ」「NINAGAWAマクベス」の2本しか観る機会がなかったが、どちらも私の中にあった原作への固定観念を粉々に砕き、見事に新しく再構築されたところで幕が下りたように感じた強烈な印象が残っている。舞台という「生き物」を丸のみにしてしまう蜷川幸雄。生みの苦しみも楽しんでいたかのような彼の作り出す舞台をもう一度でいいから観ておきたかった。

  • 舞台。演出。インタビュー。蜷川さんが関わってきた舞台や演劇人たちのコメント。

  • 海外作品のストレートプレイを蜷川さん位しか観にいかない自分が 何故なのか、分かった。海外作品なのに、カタカナ文字の役名を日本人がやっても うそ臭くないからなんだ・・・ キャサリンだの エドガーだの って人物を どう見ても大輔や玲子が演じていても・・・ それだけ作品の掘り下げがすごいんだなぁ・・。
    オペラや海外のミュージカルの演出も見てみたい。

  • ざっくりと、これまでをつかむ本。

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著者プロフィール

1987年芸術選奨文部大臣賞『テンペスト』。1996年第4回読売演劇大賞最優秀演出家賞、1999年第41回毎日芸術賞、第70回朝日賞、2000年、第35回紀伊國屋演劇賞個人賞、第8階読売演劇大賞・最優秀演出家賞。

「2019年 『蜷川幸雄と「蜷の綿」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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