意匠の天才 小村雪岱 (とんぼの本)

  • 新潮社
4.00
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本棚登録 : 62
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022685

作品紹介・あらすじ

江戸の情緒を描きつつ、驚くほどモダン。こんなデザイナーがいたなんて! 大正~昭和初期にかけて、多彩な分野で活躍した意匠家セッタイ。彼が手がけた華麗な装幀本ほか、挿絵、舞台美術、日本画など全151点を、一挙掲載! 繊細かつ大胆な独自のデザイン感覚で、泉鏡花などの文学者にも愛された天才の全貌に迫ります。貴重資料や味わい深い名随筆も特別収録、ファン待望の1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 小村雪岱を初めて知るものにとって、多岐にわたる仕事をバランスよく取り上げてサクッと教えてくれる好著です。紹介された、お高祖頭巾の女性や闇夜に駆ける筵で姿を隠す女性のふくらはぎ、刺青を入れるお傳のうなじなどは、パーツからはっとするような色気が放たれ鮮烈です。いわゆる「雪岱調」でしょうか。いいですね。浮世絵の流れを継ぎながら、要素を削ぎ落とし、レトロだけどモダンです。挿絵ですが、それだけで物語の世界を感じさせる力がありました。ちょうど、年明けに三井記念美術館で雪岱が見れそうです。行かないと。

    • goya626さん
      うひょう、雪岱ですか、いいですねえ。とんぼの本にあったんだ。
      うひょう、雪岱ですか、いいですねえ。とんぼの本にあったんだ。
      2020/11/25
    • myjstyleさん
      私は初めてです。
      この機会に実物が拝見できればと思います。
      私は初めてです。
      この機会に実物が拝見できればと思います。
      2020/11/25
  • 0024
    この絵を使った展示のポスターを見て小村雪岱のことを知り、本を買った。
    挿絵から装丁、資生堂書体など興味あることばかり…何で今まで知らなかったんだろう…。
    すごいデザイン性の高い絵を描く。
    随筆集も読んでみたい。
    様々な仕事をしてる人だが、
    「私には他の仕事が絵の方の参考になつたといふ経験がないのである。」
    ということに驚いた。
    「若しその二つに共通のものがあつたとすれば、それは結局それらが同じく私の仕事だからなのではなからうかと思ふ。」
    あくまでも仕事は仕事だよね〜!

  • 大正の元祖名デザイナー雪岱。泉鏡花の「日本橋」の日本橋を蝶が舞う素晴らしい装丁でデビューを飾った(この人と鏑木清方、橋口五葉、鰭崎英朋を私は勝手に「鏡花装丁(挿絵)四天王」と呼んでいる)。帯によると「挿絵、舞台美術、日本画まで全151点収録」とのことだが鏡花についての随筆も二篇収録されており、コラムも充実した良書だった。雪岱は資生堂で化粧品のデザインを手掛けていたこともあり、その意匠は垢抜けていてシック(粋)だ。傘の群れの絵は今見ても本当に圧倒される。デザインに興味がある方は一度雪岱の意匠を見てほしい。

  • 割と鏡花メインで嬉しかったです。

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著者プロフィール

東京生まれ。多摩美術大学デザイン科卒業。1970年に創刊された雑誌「an・an」で実質的なイラストレーターデビューを飾る。1976年、「マザーグース」を題材にしたオリジナルのキャラクターグッズ、「OSAMU GOODS」の制作をスタート。女子中高生の間で大人気となる。1984年、ミスタードーナツのプレミアム(景品)にイラストを提供、以降シリーズ化され一世を風靡する。1997年、イラストレーターを養成する「パレットクラブスクール」を、生まれ育った築地の場外に開設。主な著書に『新装版 ぼくの美術帖』(みすず書房)、『ぼくの美術ノート』(亜紀書房)、絵本『かさ』(作・松野正子/福音館書店)ほか。

「2019年 『OSAMU’S A to Z』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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