竹宮惠子カレイドスコープ (とんぼの本)

  • 新潮社
4.11
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本棚登録 : 107
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022692

作品紹介・あらすじ

ジルベール、ふたたび。青春の衝撃が甦る! 竹宮ワールドの決定版、誕生! 「風と木の詩」ジルベールが、「地球へ…」ジョミーが、「変奏曲」エドナンが、甦る! 少女マンガを変革する〝カウンター〞でありつづけて50年、いま、竹宮惠子が万華鏡のごとき竹宮ワールドの全貌を語り尽くす、ファン垂涎の決定版。原画130点余、「風と木の詩」クロッキーノート全ページ初公開。カバー表紙は待望の描き下ろし!

感想・レビュー・書評

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  • 竹宮惠子ワールドにどっぷり浸れる決定版!表紙イラストのジルベール、初めて見るなと思っていたら描き下ろしだったなんて!絵のタッチが当時に近いことに驚く。そして本書の始まりは、やはり「風と木の詩」から。今読んでも衝撃的だわ…。
    「ファラオの墓」「地球へ…」「風と木の詩」「私を月まで連れてって!」といった竹宮惠子の人気作には、14~20歳の多感な時期に出会った。しっかり理解できたかはともかく、この年頃に読めて幸運だったと思う。
    再読したくて最近買った「エデン2185」、事あるごとに読み返す「紅にほふ」「疾風のまつりごと」「吾妻鏡」は大好きな作品!
    欲を言えば、もっと語って欲しい作品があったんだけどなぁ…数多ある作品を網羅するのは難しかっただろうけど。でも、巻末に全マンガ作品リストが載っているのでありがたい。まだ読めていない作品もたくさんあるので、参考にしたいと思う。
    改めて思うけど、竹宮惠子の生み出すキャラクターの色っぽいこと!カラーページにうっとりしている。「姫くずし」の姫川基、たまらないわ~。竹宮さんがカバーイラストを担当した雑誌の表紙を集めたページは、圧巻である。
    タイトル通り「カレイドスコープ」みたいな一冊、何度読んでもどこから見ても飽きることがない。作品に宿る情熱がひしひしと伝わってくる、永久保存版。

  • 「少年の名はジルベール」を先に読もうと思っていたのに…書棚でふと手に取ったら、一気に立ち読みしてしまった(図書館です)。不覚…と言うか、すごい吸引力(^◇^;)。あ、ゲスト陣も豪華です!原田マハさんって長身なのねー。

  • 風木が(多分、他の作品も)耽美さや性の多様性、解放というより、あらゆる差別を意識して作られたものだったとは知らなかった。
    女性であること、こどもであること…色々な現実の不条理さが作者の中でトグロを巻き、それに少女たちが共鳴する機が熟したこと、必然だったのだと改めて感じる。
    では、今はどうなのか。
    あのような作品の登場とそれを受け入れる読み手との煌くスパークはあり得るのか。
    少女漫画の力は凄まじい。

  • ネームと完成原稿を交互に見せてくれる序盤の構成は分かりやすくて好き。

    氏の漫画は風と木の詩の1巻しか読んだことはないし、悪しからずファンではないが、幅広いテーマに挑戦していることを知って感心した。
    各作品に本人のコメントもあり、当時の勢い、スランプや苦悩が伝わる。
    近年では大学で教えたり、トークショーなど精力的に行なっているようだ。

    著名らしい他者との対談はわりとどうでもよい内容だったのでもう覚えていない…

  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:726.101||タケ
    資料番号:10234874
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  • とっても充実した内容で買って良かったー!と興奮もの。「風と木の詩」の構想を得た1970年から連載開始の1976年まで、編集に拒まれてもあきらめず作品を創り続けた先生の執念が伝わる。先生自身が選んだ作品について、原画と共に先生が語るという作品も、好きな作品が取り上げられていて嬉しい。

  • やっぱ、ジルベールだよね

  • 「風と木の詩」は、まさに竹宮惠子の「ゲルニカ」です!

  • 1番好きな作品は私を月へ連れてってだけど、どうやらダンとニナが出てくる作品があるらしい。エデン2185シリーズ、要チェックだな('ω')

  • 少年少女を始め様々な課題に取り組んだ著者の回顧録です。
    一つ一つの絵が細やかで、丸で展示会で眺め見ているかの様でした。

    私はこの人の作品は未読ですが『地球へ…』しか知りませんでした…。

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著者プロフィール

1950年、徳島市に生まれる。徳島大学教育学部中退。68年『リンゴの罪』でデビュー。70年、雑誌連載をきっかけに上京。以後、SF、同性愛、音楽、歴史などを題材に多彩な執筆活動を展開。80年、『風と木の詩(うた)』『地球(テラ)へ…』により第25回小学館漫画賞を受賞。主な作品に『ファラオの墓』『イズァローン伝説』『私を月まで連れてって!』『紅にほふ』『天馬の血族』『マンガ日本の古典 吾妻鏡』などがある。京都精華大学にて2000年~教授就任。14年~18年学長。2014年紫綬褒章受章。

「2021年 『扉はひらく いくたびも 時代の証言者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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