思わぬ出会いに心ときめく パリの小さな美術館 (とんぼの本)

制作 : 芸術新潮編集部 
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022869

作品紹介・あらすじ

ここには、とっておきのパリ時間があります。ルーヴルもオルセーも大好き。ポンピドゥも行きました。そんなあなたにお薦めする個性派ミュゼをたっぷり紹介。街中にひっそりたたずむ歴史ある邸宅や元修道院。ちょっと足を延ばして郊外の現代アート系や古城美術館へ。二度目三度目のパリでは、住人たちがこよなく愛する“ふだん着の美術館”で、かけがえのない時間を過ごしてください。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でみつけて美しさに感激しました。
    パリの23の美術館がとても美しい写真と文章で紹介されています。
    パリ通の、原田マハさん、川内倫子さん、都築響一さん、鹿島茂さん、隈研吾さんの五人の方のガイドもあります。

    原田マハさんは「ルーブル?あそこは、夜に行く美術館でしょう?」「パリに行くのが二度目かそれ以上なら、ルーブル美術館は夜、行くに限る」とおっしゃっています。
    どの作品を日中みて、どの作品を夜みるべきか教えてくれます。
    私は、昼も夜もパリに行ったことはありませんが、写真で夜のルーブルのガラスのピラミッドをみると、とても美しいしか言いようがありません。

    川内倫子さんが紹介されている、メゾン・ジャン・コクトーの礼拝堂もとても素敵な装飾がしてあり、憧れました。

    他に行ってみたいと思ったのは、シャンティイ城コンデ美術館のお城の美術館。
    建築文化財博物館の天井画もとっても素敵。

    私にとっては一生行くことがたぶんない世界が、この一冊の本の世界に詰まっています。
    パリの美術館をみに行かれる方は、絶対持っていて、損のない美しいガイドブックです。
    裏表紙には、もちろんパリの地図がついています。
    2019年1月刊ですので、最新情報です。

    ただし、オルセー、オランジュリー、ポンピドゥなどの、ルーブル以外の有名な美術館は載っていないので、そこへ行かれる方はご注意ください。

  • 気取らないようで、しっかり気取っているパリ的な雰囲気が伝わってくる。
    パリには何度か行ったが「アラブ世界研究所」や「チェルヌスキ美術館(東洋美術)」には行けてなかった。
    ほかにも知らないところがこんなにあったとは。
    夜ルーヴルはこんどパリに行く時はやってみたい。仕事が終わってすぐにワインに飲みに行かない。笑

  • パリ通たちがこよなく愛する美術館の写真入り紹介本。
    特に原田マハさんオススメの「夜ルーヴル」には是非とも行ってみたい。
    ルーヴル美術館はおろか、パリにさえ一度も行ったことのない私ではあるけれど、マハさんのように10ユーロ札を無造作にポケットに突っ込んでこなれた感じで。
    昼間の明るい美術館と違い、夜の美術館の妖しい雰囲気を体験したい。

    建築家・隈研吾さんオススメの「アルベール=カーン美術館」も日本庭園が見事にマッチしていてとても素敵。
    フランスの中にある「小さな日本」は存在感を発揮していて日本人としても誇らしい。

    パリにある美術館は建築物としてもとてもお洒落で、階段や窓といった建物内部はもちろん、周りの景色とのコラボレーションはそれ自体がうっとりする程の芸術作品だ。
    散歩している途中にふらりと気軽に立ち寄れる、小さくとも本格的な美術館が街のあちらこちらに在ることはほんとに羨ましい。
    そして何より「パリ通」と呼ばれる人種になってみたい。

  • 何度もパリを訪れ、ル-ブルもオルセ-もオランジュリ-もポンピドゥも行っているパリ通の貴方に、ほんとうは教えたくない個性派のミュゼを紹介〟というキャッチフレーズのアート選集。 街中にひっそり佇む歴史ある邸宅の私美術品、元修道院の工芸品博物館、古城に封じ込められた王家の遺品、県立美術館の日本庭園など、カラフルな写真図版が満載。「もしも貴方が、今度パリへ行くのが二度目かそれ以上ならば、お勧めしたい。ルーヴル美術館は、夜行くに限る」と原田マハさん、 毎週水・金曜は21時45分まで「知られざる名作」の鑑賞を。

  • パリや近郊にある小さな美術館特集。ルーヴル、オルセー、ポンピドュー行くだけで一週間欲しいのに、こんなに面白い美術館が他にもあるのか…個人的には、昔、お得な美術館共通カードみたいなのを欲張って買ってしまい、無理やり時間を捻出していったロダン美術館も載っていて欲しかったけれど(この本に出てくる美術館がどれもそうであるように、建物自体の雰囲気が良かった)、きっと有名どころのうちに入るんだろうな。

    しばらくパリには行けそうにないので、日本の小さな美術館をしっかり回ろうと決意!

  • パリに行きたい、美術館に行きたい。
    フランスに行きたしと思へど、、と詠んだ作家さんの(萩原朔太郎)気持ち。

  • フランスが好きなので、この本を読むと至福の時を過ごせます。ニッチな美術館がパリには多く、それぞれに雰囲気がありますね。行ったことない美術館に行ってみたい。

  • メジャーどころはまわった人向けに、2度目3度目のパリでおすすめのミュゼを紹介。
    「ほんとうは教えたくない23の美術館」と、作家たちによる「パリ通たちの偏愛美術館」。

    オールカラーの写真たっぷりで、眺めているだけでも楽しい。

    アラブだったり、東洋だったり、現代アートだったり。
    パリの美術館というと、古いヨーロッパの作品というイメージだが、幅広く紹介されている。

    個人的には、美術品よりも、建築や内装に興味が。
    邸宅やお城を展示スペースにした美術館に惹かれる。

    工芸技術博物館の発明品と、カルナヴァレ美術館の看板の部屋は、見てみたい。

  • 最初に書かれている通り、王道ではないパリの美術館を教えてくれる良書。
    NHKの『旅するフランス語』に登場する工芸技術博物館も掲載。NHKの放送と共に楽しみました。

  • 実際にパリに行くことができる日がいつになるのかわからな状況ですが、旅行ができるようになったら訪れてみたい美術館。

    読んでるだけで夢膨らむ1冊です。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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