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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784106023088
作品紹介・あらすじ
その作品と人生を今あらためて読み直す。ミシマ入門の最新版にして決定版! 平野啓一郎が小説、戯曲、日記などから選び抜いた15篇を濃密に解説。井上隆史は衝撃的な死に至る人生をつまびらかにし、四方田犬彦は映画俳優としての姿を追う。美輪明宏、横尾忠則、高橋睦郎、坂東玉三郎――生前の三島由紀夫と親交があった人たちの証言も掲載。「昭和」と共に歩んだ作家は、こんにちどう読まれ得るのか?
感想・レビュー・書評
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芸術新潮の特集が売り切れで、あちこち探したがどこにも在庫が無く歯噛みしていたが、とんぼの本として出版された。
満を持しての読書。
平野啓一郎の三島由紀夫の小説の解説が特に素晴らしく、読んでみたくなった小説数々。「金閣寺」「仮面の告白」は大人になってどう読めるか、すぐにでも再読したくなった。解説により、読まなくても済みそうなものも。
「豊饒の海」は今まで全く興味がなかったが、面白そうだなと思った。平野啓一郎は小説の出来としては今ひとつという評価ではあるが。
三島由紀夫の負の部分も分析され、そこがまた魅力として受け止められる。
いやー、面白かったです。謎の多い、振り切った人生を送った三島由紀夫。ぞわぞわします。
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三島由紀夫を読んだことが実はないがキャラクター性には興味があった。そういう人は割と多いと思う。
評論だけでなく、作品のナビゲートや本人の歴史、写真なども多く、あらすじも記載されてあるので作品を読んでみようか、と思わせる一冊 -
三島由紀夫が生きた時代は、傑物同士がどこかで混じり合いながら特別なコミュニティをつくってきた時代であったとの印象を持った。誰でも情報発信の手段を持つ現代社会では、社会が平準化され良くも悪くもフラットになり、軽薄化が進んでいるように感じた。「命を燃やす」あるいは「心を焦がす」ような世界は、どこかに残っているのだろうか。
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1. 三島由紀夫の自伝的要素と文学的活動
- 自伝的作品の発表: 三島は自伝的な書籍を1963年に発表し、新進作家としての地位を確立した。
- 写真シリーズの制作: 三島は自らの美学をテーマにした写真シリーズを制作し、自己のアイデンティティを探求した。
2. 三島由紀夫の文学と美学
- 美と愛国心: 三島は戦前の日本の美を誇りに思い、文学や美術を通じて日本の文化を愛した。
- ノーベル賞についての見解: 彼は右傾化がノーベル文学賞にふさわしくないという意見に対して、賞を得られなかったことに失望を感じていた。
3. 右傾化の背景
- 戦前の価値観: 三島の右傾化は、戦前の「美しく正しく」という価値観を受け継いだ結果である。
- 文化的影響: 彼は能、狂言、歌舞伎などの日本文化に深い愛着を持っていたことが強調されている。
4. 三島由紀夫の死とその影響
- 自決の前兆: 三島は自らの死を予感し、周囲との会話の中でその意図を示していた。
- 死の美学: 彼の死は、彼の文学や美学に対する深い考察の一環として位置づけられており、彼の作品の中にもその影響が見られる。
5. 三島の人間関係と影響
- 関係者との交流: 三島は多くの著名人との交流があり、特に文化的な対話を通じて自己を形成していた。
- 芸術と政治的意見: 彼は政治的な発言をすることに慎重であったが、次第にその立場が変わっていった。
6. 三島由紀夫の作品と主題
- 主要作品の分析: 「仮面の告白」や「金閣寺」は、彼の内面的な葛藤や社会への批判を描いた重要な作品である。
- 生の表現と死のテーマ: 彼の作品には、生と死、愛と美、虚無といったテーマが織り交ぜられている。
7. 三島の文化的影響
- 文学界への足跡: 三島は日本の現代文学において独特の地位を占めており、彼の美学は後世の作家にも影響を与え続けている。
- 文化的遺産: 彼の作品は今なお多くの人々に読まれ、議論されており、その文化的意義は評価され続けている。 -
三島由紀夫の人生をカラーで振り返る本。平野啓一郎の選ぶ15作品の他、美輪明宏のように存命中に関わった人間たちのインタビューや原稿など
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三島由紀夫の小説を読む前にちょっと解説してほしいなと思ったところ、この本を見つけた。
幼少期、小説のこと以外の内容も書かれていて人としても興味が出てきた。
原稿の写真もあり、字もきれいで読みやすいなと思った。
写真も多く、読みやすかった。 -
三島由起夫生誕100年に読むべき必須の一冊かと。
著者プロフィール
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