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- / ISBN・EAN: 9784106030628
作品紹介・あらすじ
時は昭和初期、オホーツク海で操業する蟹工船「博光丸」では、会社が国策の名のもと暴利をむさぼる一方、労働者たちが過酷な労働を強いられていた。やがて、彼らは団結して闘争に立ち上がる-!現代に通じる昭和プロレタリア文学代表作の漫画化決定版。
感想・レビュー・書評
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資本経済の構造がわかる小説として以前から知っていたが、読む気になれず購入していなかった。しかし、BookOffでまんが版の存在を知り購入した。
内容は、蟹工船を題材に資本家と一般市民との格差を描いたもの。資本家は、巨万の富を得る一方で一般市民は、働けど働けど生活が豊かにはならない状況を分かりやすく描いている。蟹工船と同様に国も労働者が働いて成り立っているのが現状ではあるが、資本主義になると労働者には賃金が行き届かなくなることが良く分かる。
経済の勉強を始めた人には良い教材になると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
情景が目に浮かんできて、身体が痒くなってくる。私も悪の一端を担うんだ。
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特高に虐殺された小林先生の代表作を創造的破壊力のある原先生が漫画化!
巻末に解説で原先生のアレンジの素晴らしさが伝わります。 -
2013年8月13日読了。おなじみ蟹工船を完全漫画化。これを読む前に読んだイースト・プレス編の文庫サイズの「蟹工船」マンガは耐えて耐えてヒーローが爆発(でも挫折)てな「少年マンガの文法」に則ったマンガだったが、こちらはコミックバンチらしく絵柄はあくまで泥臭く、船内の描写もにおってきそうな汚さ。どちらが良くてどちらが悪い、というものではないが、同じ素材でも作者の目指したいもの・表現したいものに応じて作品というものは姿を変えるものだ・・・。しかし「過酷で非人間的な環境」というもの、マンガで「こうだっ!」と表現されても妙に現実感がない、小説の文章で読んで「想像もできないような情景」として脳内で再生するほうがリアルに感じられる気がするのは、不思議。
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ただひたすらに辛い話。絶望の中で生きて、更なる絶望を覗く感じ。
この作品の時代的な意味はわからなくはないけど
全く読書を楽しむというものではなく、
苦しさを擬似体験するために読む感じ?
私のしたい読書ではないのと
文体も取っつきづらいので
もう読みたくはないかな。 -
監督をトヨタの社長にして、漁夫を派遣社員にすると現代も同じだなって思いました。最後のストライキのとこもっと書いてほしかった!
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卒業までに読みたい。
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足利などを舞台とした作品です。
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蟹工船の本はたくさん出ています。
ひどい内容の食事に
睡眠や休憩も少なく
もちろん風呂など入らせてもらえず
体には蛆が沸き疲労も貯まり
劣悪な環境にどんどん追い詰められていく。
そしてストを起こすに至る。
これを分かりやすく漫画にしてあるかんじです。
蟹工船のお話は一度読んでおく価値がありますね。
特に北海道人なら。