- 本 ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106035272
感想・レビュー・書評
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脳科学の研究をしている人の本を読んだ後だったので説得力も弱く感じて内容も薄かった
タイトルの意味は掴めないまま詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人は、なぜ歌を歌い、音楽を奏でるのか? 人が生きる上でなぜ音楽が必要なのか?
そんな音楽と人との関わりを、太古からの音楽の歴史を踏まえながら、科学的に解き明かす興味深い書。音楽をこういう見方で捉えるのは面白いと思う。
ただ、さまざまな切り口でアプローチしているが、本書の目的とするところが若干ぼやけているのが気になる。 -
音楽はなぜ人を幸せにするのか というテーマに向かって、全7章かけて説き進めていくのだが、どれも中途半端に終わってしまっている印象。
<blockquote>日本人は、歌をハモることをあまり得意にしていない。(略)基本的に日本人の音楽文化の中に「ハモる」という感覚は存在しない。むしろ、同じメロディを一緒に歌うということにこそ、その日本の音楽の本質が隠されている。
つまり、二拍子、三拍子といった縦割りのリズムの中で指揮に合わせてハーモニーを作っていく西洋音楽とは反対に、指揮者も持たずに全員が曖昧な拍の感覚の中で見事に「調和」して同じ「節(フレーズ)」を歌うことこそが日本の音楽の本質なのである
(略)
それに対して、メロディとリズムとハーモニーの合理的な結合を果たした西洋音楽は、一切のムダを排除しようとする。その典型的な例が西洋楽器の合理的な運指法と高度に洗練された楽器の改良の歴史である。
─ 81ページ
</blockquote>
例えば上記の箇所。大変興味深い指摘ではあるが、何故そう言えるのか? では、その影響はどう現れているのか? というところに関しての記述がとても物足りなく感じる。
軽妙に概論を語るという性質の本でも文体でもないし、煮え切らないという読後の印象は否めない。 -
他人の携帯電話の着信音を自分のものだと勘違いしてしまう、そんな話からこの本は始まります。今までそのことに関して疑問を思ったこともありません。それくらい些細な出来事。しかし、この本を読んだ後、そういう場面に出くわすと私は「あ、倍音」と思う様になりました。
日頃、気に留めていなかった音に気づかせてくれる本でした。 -
音楽は進化したのか?人はなぜ歌うのか?などを科学的に分析した本
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人がなぜ音楽するのか?っていう、根本的であり答えのない問いに答えを科学的に見いだした一冊。タイトルから、中身を読んでみたいと思わせるのが上手い。電車のなかで、iPodでも聴きながら読むと目からウロコの本だろう。読みやすい。
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