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Amazon.co.jp ・本 (212ページ) / ISBN・EAN: 9784106035401
みんなの感想まとめ
所有権を巡る論争と返還運動をテーマにした美術ノンフィクションは、パルテノン神殿から持ち去られた大理石彫刻、通称「エルギン・マーブル」を中心に展開されます。著者は、エルギン伯爵がイギリスに持ち帰った経緯...
感想・レビュー・書評
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大英博物館の所蔵品、パルテノン・ギャラリー。トルコ支配下のアテネから英国大使エルギンによって持ち出された大理石彫刻を巡り、その正当性、ギリシャへの返還運動までの200年を描いた美術ノンフィクション。発行から13年経たわけですが、どう動いたのか、膠着したままなのか、そもそもそんなことがあったとも知らなかったので、がぜん興味が湧いてきました。一つの返還がいろんな国の美術展示事情を変えるから、やっぱ難しいのかな。経済問題もありそうだし。
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エルギン・マーブルと呼ばれるは、古代ギリシア・アテナイのパルテノン神殿を飾った諸彫刻。19cのイギリスの外交官 エルギン伯爵がイギリスに持ち帰る経緯と、その評価が語られてます。この本は2004年にかかれたので、その後の変化があるのかもしれませんが。
持って行かれてしまう人の思い、持ち帰った人の思い、どちらも自分の立場から正当化して語ってしまいがちです。淡々と事実を追い、それがどう評価されているかという観点で語られているのが読みやすいと思います。
また機会があったら、似たようなトピックについて学んでみたいと思います。 -
パルテノン神殿から剝ぎ取られ、現在は大英博物館に所蔵される通称「エルギン・マーブル(パルテノン・マーブル)」の所有権にまつわる論争と返還運動について描く美術ノンフィクションである。美術品返還運動の代表的な存在であるエルギン・マーブルに着目することで、果ては大英博物館に代表される大規模美術館のビジネスモデルにまで触れている。
エルギン・マーブルがギリシャとイギリスのどちらに所有されるべきかについて、著者はギリシャよりと推察される。それにしては終盤に至る迄、旗幟を鮮明にしない語り口は好感が持てた。しかし、終盤で「、、総合的な博物館、そして美術館というビジネスモデルは、すでに過去のものとなりつつあるのではないだろうか、、、」という意見を導くプロセスが私には読み取れなかった(一度しか読んでいませんが)。その点についてのみ星一つ減点してある。 -
副題は「大英博物館の「略奪美術品」」。前半はエルギン伯の生涯と大英博物館所蔵のエルギン・マーブル入手の経緯をナポレオンをめぐる情勢とあわせて略述し、後半は、国際法整備以前の文化財の移動に対する法的考え方、エルギン・マーブル返還要求をめぐるギリシアとイギリスの対立をアテネ五輪およびロンドンへの五輪招致の動きとからめて描く。参考文献表あり。
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