戦国武将を育てた禅僧たち (新潮選書)

  • 新潮社 (2007年12月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784106035944

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  • 1. 戦国時代の背景
    - 時代背景: 戦国時代(15世紀から16世紀)は、日本が内部で対立し、各地の武将が力を持つ時代であった。
    - 権力の変動: 都府権力の衰退と地方大名の台頭が見られ、地域の武将が勢力を拡大する中で、禅僧たちの役割が重要になった。

    2. 禅僧の教育的役割
    - 禅の教え: 禅僧たちは、武士に対して「文字禅」や「飛禅」などの教えを通じて、精神的な安定や倫理観を提供した。
    - 武将の育成: 多くの戦国武将が禅寺に参じ、心の修行を行うことで、武将としての資質を養った。

    3. 禅寺と武将の関係
    - 経済的支援: 武将たちは禅寺に経済的支援を行い、禅寺はその見返りとして教育的な役割を果たした。
    - 地域の支配: 禅僧たちは地域の権力者となり、武将の領国統治に助言を行うこともあった。

    4. 文化の発展
    - 茶の湯と禅僧: 禅僧たちと武将の間の交流の一環として、茶の湯が発展。武将たちは、茶の湯を通じて文化的教養を深めた。
    - 文学と芸術: 禅の教えは、武将に文学や芸術を通じての教養を促進させ、文化の発展に寄与した。

    5. 特筆すべき武将
    - 大友宗麟: キリシタン大名でありながら、禅宗にも帰依した。
    - 伊達政宗: 禅僧虎哉宗乙から教えを受け、軍事戦略や政治に禅の思考を取り入れた。

    6. 禅僧の政治的役割
    - 合戦の回避: 禅僧は合戦の回避を目指し、調停や和解に努めた事例が多々ある。
    - 政治的助言: 武将に対して政治的助言を行い、時には戦略的な決定に影響を与えた。

    7. 結論
    - 武将と禅僧の相互作用: 戦国時代の武将と禅僧の関係は、単なる教育を超え、政治、経済、文化に多大な影響を与えた。
    - 現代への影響: 禅僧たちの教えや活動は、現代の日本文化や精神においても重要な位置を占めている。

  • 禅僧と戦国武将のかかわりについて書かれた本。禅僧が、戦国武将をどう教育したか、というのを知りたくて読んだ。

    名だたる戦国武将の生い立ちをみると、臨済宗の寺に預けられて育ったケースが多い。また、戦国武将のブレーンは禅僧が多い。

    戦国武将たちは、禅で精神や徳(武士としての行儀や分別)を涵養し、禅僧が語ったり、書いたりした君子論(領主としてのあるべき姿)から、仁政を施すことの重要さを学んだ。仁政の根本は儒学。四書五経、六韜、三略などを学び、実践につとめた。禅僧が教育者たりえたのは、儒学の基礎である四書五経に通じていたため。

    戦国時代の禅僧は教育者としてだけでなく、軍師、易者、陣僧侶 外交僧 医僧としても活躍した。敵国も自由に往来できたので情報も持っていた。大名、戦国武将に人気だったのが、坂東の大学としてヨーロッパにまで名を知られた足利学校の出身者。足利学校は、名前は学校だが、禅林(禅宗寺院)で、校長以下、教授陣がすべて禅僧で、入学に際しては、剃髪するなど、僧形になる必要があった。ただし、参禅は行われず、漢籍中心の講義が行われていた。生徒数は、全国から三千人。足利学校の教育は幅広く、漢学、儒学、天文学、医学。占星術を学ぶ人も多かった。

    講義されていた漢籍 三注 古注蒙求・千字文注・胡曾詩註
              四書 大学・中庸・論語・孟子
              六経 詩経・書経・礼経・楽経・易経・春秋経
              列子 荘子 老子 史記 文選

    メモ
    家康の成人後の愛読書 論語 中庸 史記 漢書 六韜 三略 孔子物語 貞観政要

    武芸 弓 鉄砲 馬 刀 槍 柔術 の六芸
    これに 禅と儒 で文武両道 と呼ぶ

  • 武将の師となり軍師となり、使者となり大名となり…。文武の「文」とされた「禅」と、それを教え伝える禅僧。
    戦国期には必ず出てくるその姿を「なぜ禅(臨済宗)なのか」というところから解説し、有名な武将と関わる禅僧を紹介しています。
    なぜ禅なのか、なぜ僧がこんなに関わってくるのかというのは以前から不思議に思っていて、その視点で詳しく解説されている本というのがよかったので、その意味で星4つ。読み応えがありましたし、戦国時代・武将の背景や精神を知るのにもよし。

  • 2009.08.11

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著者プロフィール

1944 年、静岡市に生まれる。1972 年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。2009 年3 月、静岡大学を定年退職。静岡大学名誉教授。著書本、監修本、多数。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の時代考証も務める。

「2021年 『東京の城めぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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