ヒトはなぜ拍手をするのか 動物行動学から見た人間 (新潮選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106036699

感想・レビュー・書評

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  • ヒトはなぜ拍手をするのか、なぜサングラスをしていると生意気に見えるのか、なぜ女性は男性の左側を歩くのか、、、などの疑問を動物行動学の観点から考察されている。

    議題は面白いが、いまいち頭に入ってこなかった。
    ・立場が上の人に「あなたに対してエネルギーを使っている」と示すこと
    ・男は狩猟、女は採集
    ・自分の遺伝子を残すためには
    ざっくりこのあたりが起点となって行動に現れてるのかな、というのはわかった。

  • 三つほど良いのがありタイトルはそっちも良いかも

  • 小林先生の本を久しぶりに読みました。
    難しいを噛み砕いて、例えをたくさん使って紹介してくださるので小林先生の本が好きです。
    動物行動学を専門とされているだけあり、日常生活を見る切り口が違うので面白いと感じました。
    サングラスをかけたり、ポケットに手を入れると偉そうに見えてしまう理由も納得しましたし、人と付き合っていく上で意識していけば良いことを知ることができました。

  • 第1部 「動作」をめぐる謎
    なぜ女性は“内股”、男性は“外股”なのか?
    なぜ友好的な気持ちを示すとき拍手をするのか?
    出会いや別れの挨拶が、相手と同じ動作になりやすいのはなぜか? 
    なぜサングラス姿や「ポケットに手」は生意気に見えるのか
    葛藤状態のとき、頭を掻くのはなぜか?•
    怒りの表情と友好的な表情は、なぜあの表情になったのか?
    第2部 「行動」に秘められた謎
    並んで歩くカップルは、なぜ女性が左側になることが多いのか?
    なぜ電話で謝るときにも頭を下げるのか?
    上司はなぜ、椅子に座って部下を呼びつけるのか? 
    なぜ赤ん坊は「高い、高い」で笑うのか?
    デート中でも、男がきれいな女性を見てしまうのはなぜか?
    なぜ男子と女子とでは、動物に対する接し方が違うのか?
    病院への見舞いに、なぜ花を持っていくのか?
    第3部 「心理・感情」をめぐる謎
    なぜ振り込め詐欺にだまされるのか?
    スポーツの有名人に“品格”を求めるのはなぜか?
    なぜ幽霊を怖がるのか?
    なぜ映画やテレビのドラマを見たがるのか?
    快い風景が、男女で異なるのはなぜか?
    なぜヒトには、リズム感があるのか?

  • 動物行動学の視点から、日常生活で見られる人間の行動や感情の原理を説明している。

    一つ一つが独立しているので、読みやすい。

    特に興味深かったのは、笑いの原理。
    笑い声は遊びであるという事を示す手段という視点は面白かった。

    著者の推論である部分も多いが、
    気軽に読めて面白かった。

  • 推論の域を出ないが、人間の些細な行動を動物行動学的に解説。

    簡単な読み物としては面白いかな、と。

  • 動物行動学が専門の著者の力作です。推論が多いがそれがまた魅力。意外な箇所にも興味深い記述があり、一気に読み進めて読了。

  • なぜ女性は内股、男性は外股なのか。なぜ友好的な気持ちを示すとき拍手をするのか。なぜ葛藤状態のとき、頭を掻くのか。並んで歩くカップルは、なぜ女性が左側になるのか。デート中なのにどうして男性は綺麗な女性に目移りしてしまうのか。なぜ、男子と女子で動物に対する接し方が違うのか。・・・・・・・・・これまで気にもとめなかった「なぜ」。言われれば無性に知りたくなる「なぜ」に明解に答えてくれる。実に興味深くおもしろく読んだ。人間の日常的な生活の中に見られる「動作」「行動」「心理」について、進化論の仕組みに照らして科学的に解説している。女性をより理解できるようになったし、人への理解も深めることができた。

  • 普段の何気ない行為も動物行動学から考察するとその必然性がわかってくる。骨格による男女の物の持ち方の違い、人と同じ行動を取ってしまうのはミラーニューロンのせい、など身近な事例が多数。おもしろい。

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著者プロフィール

1958年岡山県生まれ。
岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。
岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005 年教授。
2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。
専門は動物行動学、進化心理学。
これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。
現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。
中国山地の山あいで、幼いころから野生生物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。
1日のうち少しでも野生生物との"交流"をもたないと体調が悪くなる。
自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみの現場派だと言われている。

「2023年 『先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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