こころの免疫学 (新潮選書)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106036842

作品紹介・あらすじ

「こころの病」は、脳だけでなく、食べ物や腸内細菌までも含めた、からだ全体の問題だった-。神経系、内分泌系、免疫系が密接に影響しあう驚きのメカニズム、セロトニンなど神経伝達物質生成における腸内細菌の重要な役割、そして、増加し続ける精神疾患に対する抜本的な意識改革の心要性…「こころの免疫力」をつけるための革命的パラダイム。

感想・レビュー・書評

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    【要約】


    【ノート】

  • 心の病は腸内細菌を含む物理的な身体の仕組みと影響し合っているらしい。知っておいて損はない。紹介されている精神病院をなくしたイタリアの方法論は高齢化が何処よりも急速に進む日本に必要なのかも。

  • 藤田先生の他の本も読んでいるが、それと比べて文章が少し難しく感じた
    アレルギーもうつ病も清潔で便利な暮らしを手に入れた代償なのだろうか
    食べ物がいかに大事か気づかされる
    「風が吹くと桶屋が儲かる」的な、「食物繊維を摂るとうつ病がいなくなる」ようなメキシコと比べるのは面白い 自殺にも関係している

  • 腸内細菌を増やすことこれが一番。自分の身体は菌と共生して成り立っている。

  • 493.7-フジ 300185451

  • いわゆる現代病で急増している「うつ病」などの精神疾患が脳や精神の問題だけでなく、体の問題、特に腸内細菌の減少が起因しているという話で非常に内容的に興味深い本でした。
    腸というのは第二の脳と言われており、腸の働きが脳に影響を及ぼすというのは驚きでしたね。
    精神病の特効薬は抗うつ剤の摂取ではなく、食物繊維や乳酸菌などの摂取による腸内細菌の増加を含めた規則正しい食生活の改善が大きいと説いており、トランス脂肪酸の摂取は危険であること、免疫力を高めるNK細胞の働きなど、なるほどな!と感心しっぱなしでした。
    コレステロールというのは別に悪い要素ではないという話も驚きでした。
    但し、精神疾患は食生活の改善が大きなウェイトを占めるが、カウンセリング(コミュニケーション)の重要性についても書かれていますね。公私ともに身の丈に合わせ無理の無い生活を送るのが良いということですね!

  • うつ病もアレルギー性疾患もすべての鍵は腸内細菌が握っていた!

  • 「こころの病気」を防ぐには「こころの免疫力」を高める必要がある。そのためには、(薬に頼るのではなく)遠回りでも正しい食生活を送って腸内細菌を活性化することが重要。納得できる箇所も多かった。

  • ●幸せは腸から。
    →幸せ(神経)物質
    ドーパミン、セロトニン
    →ドーパミン、セロトニンは食べ物・タンパク質から
    →ビタミンB.Mと腸内細菌必要
    →腸内細菌の餌の食物繊維が多く必要
    →糞便少なく腸内細菌減少


    ●心の病の治療には、
    免疫力の向上が必要→ドーパミン、セロトニン→腸内細菌→食物繊維、楽しさ
    ●腸は第二の脳
    →動物が最初に持った器官 腸

    ●フライドポテトが腐らない
    →ショートニング
    →フライドポテト、ドーナッツ

    →トランス脂肪酸
    →マーガリン、コーヒーフレッシュ

  • うんちの先生が考える、こころの健康を保つための話。
    このうんち先生(と、敬愛を込めて呼ばせて頂きます)がいうところによると、日本人は食物繊維の摂取が減って、うんちの量が減り始めてから、うつ病とかアトピーとかが増えた、と。
    非常に極端な人物で、さらに誰も後を追っていかないので、それゆえ怪しい気がするうんち先生。。。なぜか、根拠なく、この先生の言うことが全部まるっと正しい、と思えないのですが・・・偏りすぎるものは怪しく思えるので・・・。
    でも腸を大事にしよう、食物繊維を取ろう、加工食品をやめて良質のタンパクを取ろう、というのは全然害にはならないどころか、非常にいいことだと思うので、腸の環境をよくしておけば機嫌よく暮らせる、という短絡的な解釈を胸に、これからの日々生きていこうとおもう。

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著者プロフィール

東京医科歯科大学名誉教授 ・ 人間総合科学大学

「2010年 『未来コンパス 13歳からの大学授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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