新・幸福論: 「近現代」の次に来るもの (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 75
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106037382

作品紹介・あらすじ

日本はなぜ「幸せでも不幸でもない社会」となってしまったのか? 政治、経済、思想――近現代の先進諸国は、常に「目標」に向かって突き進んできた。到達すれば、幸福な社会が待っている、と。が、たどり着いたのは、手ごたえのない、充足感の薄い成熟社会だった。18世紀のヨーロッパ、明治維新後の日本まで遡り、近現代の構造と宿命を解き明かし、歴史の転換を見据える大胆な論考。

感想・レビュー・書評

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  • 内山節さんの本は、その時俺が知りたかったことが、まんま書いてあるのです。
    あっ、この本読んでみようと思って読むと「おぉ~!そうだったのか~」ということに毎回なるのが不思議だ。
    自然との関わり、社会との関わりによって人間存在を考えるすすめ。人間存在を個人に還元してしまった西洋文明の行き詰まりが指摘されていた。塞いでいた胸がパッと開かれた気分。
    ブックオフでふと目が止まり購入。一気に読みました。
    おすすめ。

    Mahalo

  • 関係に主題を置いているのがすごく圏論っぽい

  • 20150125 すごく大切な事が書かれていると思うが理解するのに時間がかかりそう。少し時間を置いて再読してみたい。

  • 内山節『新・幸福論』読了。政治や社会、あるいは経済、その他もろもろ大事であるはずのものごとが「遠くへ逃げて」いく。近現代がもたらしたこの状況を「人々」的な匿名的な在り方ではなく、「自立した個人」という幻想でもなく、「われわれ」的な互いが結びつく関係性のなかに見出す姿勢は共感するところ大きい。ロマン主義を近現代の成立期に「群衆化」「大衆化」する社会に期待を寄せながらも挫折した人たちの思想と捉える視点は見事。こういう本を読んでいると、今の自分の在り方に甚だ疑問を抱かざるをえないし、誤りに気づきながらもそこに安住しようとする自分に絶望せざるをえない。

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著者プロフィール

1950年、東京生まれ。東京都立新宿高等学校卒業。哲学者。1970年代から東京と群馬県上野村を往復しながら暮らす。むら人の暮らしの考察をとおして、自然と人間との関係、仕事と労働、時間や共同体などをめぐって、独自の思想を構築する。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授(2010年4月~2015年3月)などを歴任。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集人。主な著書は『内山節著作集』(全15巻、農文協)に収録されている。最近の著書として『日本人はなぜキツネにだまされなくなったか』(講談社現代新書)、『いのちの場所』(岩波書店)、『修験道という生き方』(共著、新潮選書)などがある。

「2019年 『内山節と読む 世界と日本の古典50冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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