国境の人びと 再考・島国日本の肖像 (新潮選書)

  • 新潮社 (2014年8月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784106037542

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  • 150718 中央図書館
    竹島、尖閣、沖ノ鳥島、大東島、五島、奄美、西表島、国後島、・・

  •  東海大学で海洋学を専門とする山田教授が北は択捉島から南は沖ノ鳥島、東は小笠原諸島、西は与那国島と、様々な島を回り、抱える問題意識や島の現状を記載した本。
     日本は島国、という意識はあるけれど、都会から遠い孤島の島々のことはほとんど知られていない。そして、その島々のおかげで日本の国境=領海が決まっていることに対する認識は更に低い。島で構成される町(竹富町)などの振興をどのように行っていくか、それによって島が無人島化されることを防ぎ、海域を強制的に侵してくる隣国を寄せ付けないことにも繋がると筆者は説く。
     この本では、島の実態(課題や取り組み)を一つの島にフォーカスを当て紹介しながら進んでいく。島に行ったかのような気分になり、問題意識が自分の中にも芽生えて行くのを感じた。
    日台漁漁業協定のこと、北方領土のこと、全く知らなかった。今後意識していく必要あり。
     特に、今回竹富町の島々を実際に訪問し、西表島の白浜港からさらに小舟に乗って行く船浮地区は竹富町に位置し、町役場に行くには石垣島まで行く必要のあることや、小浜島のリゾートホテルとの共存による成功、補助金利用を前提とした経済振興ではなく、新しい自発的なビジネス、観光誘致などによる経済施策を目指す石垣市中山市長の取り組み(2013年には観光客が前年20万人から94万人まで増加)、新城島で40年前に小学校廃校により無人島化した実例を目の当たりにし、学校を維持する重要性(鳩間島では、人口60名ほどだが、本島から留学生を誘致して存続させている!)を実感した。

     日本の安全保障の観点からも、海の資源を管理し守るという観点からも、国境の島々を守り、振興していくことの重要性をこの1冊から学んだ。

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著者プロフィール

1962 年、千葉県生まれ。学習院大学経済学卒業後、金融機関勤務
などを経て、1991年より日本財団(日本船舶振興会)に勤務。現在、
広報チームリーダー。東海大学海洋学部非常勤講師。海上保安体制、
現代海賊問題などに詳しい。著作に『天気で読む日本地図』『海の
テロリズム』『日本の国境』など。

「2021年 『新世界 海賊の作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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